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【ロシア政治経済ジャーナル】日本の脅威
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★中華合衆国の誕生
英国際戦略研究所(IISS)「ミリタリー・バランス2007」は、「中
国の軍事費は前年比18%増で1220億ドル(約14兆7900億円)」
としている。
これは日本の防衛費の約3倍。
中国はその後も年平均15%程度の軍拡を進めていった。
軍事費は、08年約16兆円、09年18兆5000億円、10年21兆20
00億円、11年24兆4000億円、12年28兆円、13年32兆2000億
円、14年37兆円、15年42兆5000億円。
北京オリンピック・上海万博後のバブル崩壊が懸念されたが、
中国政府はソフトランディングさせることに成功した。
一方、覇権国家アメリカは、アフガン、イラク、イランとの泥沼
戦争で疲弊している。世界中でユーロ、ルーブル、人民元など
が使用されるようになり、ドルはワン・オブ・ゼムになった。
世界は協調してドル暴落を防いでいるが、緩やかな下げは止
まらない。アメリカは年間50〜80%のインフレに苦しんでいる。
2015年6月6日、人民解放軍は尖閣諸島・魚釣島に上陸、軍
事施設の構築を開始した。
15年6月7日付毎売新聞。
「中国軍尖閣諸島・魚釣島(うおづりしま)に上陸、外務省が抗議
6月7日0時12分配信 毎売新聞
6日、沖縄県尖閣諸島・魚釣島に、中国人民解放軍が上陸した
のを第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が確認した。中
国軍は、大量の建設用資材を持ち込んでおり、同島に建設物を
構築する意図があると思われる。」
これに対し、日本外務省は即刻抗議。しかし、中国側の対応は
以下のようなものだった。
「釣魚島(注・中国ではこの表記)とその付近の島は中国固有
の領土であり、争うことのできない主権を持っている」とした上で、
「施設の建設は、中国の正当な主権行使だ」と従来の主張を繰
り返した。(同前)
日本国内では、「中国を尖閣から追い出せ!」という世論が沸
騰。しかし、政府は自国の実力を知っている。日本の軍事費は
中国の8分の1、交戦権も核もない。
首相は、「日米安保の適用」をアメリカに打診した。
ところが、時のアメリカ大統領は、中国から選挙資金を受け取って
いる民主党のペロリン女史。
アメリカは、「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲外である」とし
要請を拒否した。
(1995年、中国とフィリピンの軍事衝突時、アメリカは、「スプラトリ
ー諸島は米比相互防衛条約の適用範囲外」とし、フィリピンを見捨
てた。)
「米国は、日中が領土問題を話し合いにより解決することを強く
望む」とおまけのような声明を出したが、まったく効果なし。
アメリカが動かないことを確認した中国は、時が到来したことを悟
った。
インドネシア、台湾、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア
がそれぞれ領有権を主張する南シナ海の島々をアッという間に占
領。
1300億バレル(石油総埋蔵量の10%以上)といわれる同地域の
石油およびガスを手中に治め、制海権を握った。
東南アジアの国々は国連安保理に「中国への制裁」を求めるが、
常任理事国中国が拒否権を使うので、どうしようもない。同国は、
サウジアラビア・ロシアにつぐ資源大国に浮上した。
次の狙いは、中国主導でアジア共同体(AC)、そしてアジア連合
(AU)を作ること。中国は、アメ(各国有力者の買収)とムチ(核に
よる恫喝)をたくみに使い分け、驚くべきスピードで、ACの枠組み
を決めていった。
2020年、中国、南北朝鮮、日本、アセアン、中央アジアからなる
ACが発足。モノ、金、人、サービスの移動が自由化された。
この時、人口が既に14億を超えていた中国。
21年の共産党中央委員会全体会議で、「中国の人口は過剰で
あり、日本に1億人を移住させる必要がある」との方針が決定さ
れた。
情報筋によると、日本に移民させるカテゴリーは、「最貧層・犯
罪者を優先させる」と決まったとか。
中国はその後も精力的に活動をつづけた。2025年には、アジ
ア共通通貨「チャイナン」を導入、ACはAU(アジア連合)に進化し
た。2030年には政治統合を成し遂げAUはほぼ一つの国になった。
中国の代表は31年、連合の名前を「中華合衆国」と変更するこ
とを提案。AU議会で圧倒的支持を得て、可決された。
日本政界最長老大泉元総理はこの日、テレビでAU議会の様子
を見守っていた。中華合衆国と名称が変更されることが決まった
瞬間、元総理はつぶやいた。
「別の道もあったのだが……」
どんな道があったのだろうか?
(つづく)
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【ロシア政治経済ジャーナル】日本の脅威
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm