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毎日【米イラン協議:イラク戦争の「出口」求める 米側】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070529k0000m030043000c.html
米イラン協議:イラク戦争の「出口」求める 米側
【ワシントン笠原敏彦】ブッシュ米政権がイラク問題に限定しながらもイランとの対話へとかじを切ったのは、単独主義的行動で始めたイラク戦争の「出口」を多国間の協調によるイラク安定化に求めていることの表れだ。一方で、核問題では「イラン封じ込め」を維持する姿勢は戦略の一貫性を欠き、米国内でもイランの協力を得るのは困難との見方が強い。
ライス国務長官は24日、「イランはイラクの安定を望むと公言している。バグダッドでの会談はイランの真意を見極める場だ」と語った。ライス長官はイラク問題でのモッタキ・イラン外相との会談に前向きで、米国は大使級の「バグダッド・チャンネル」を定着させ、突破口が見いだせれば外相レベルへ対話拡大を図りたい意向とみられる。
残り任期が1年半余となったブッシュ政権にとってイラク安定化とイラン核問題はどちらも「時間との闘い」になった。ペトレアス駐留米軍司令官は米軍増派でバグダッドの治安改善を目指した作戦の評価を9月に行う予定で、結果次第で米軍撤退を求める声が米国内で一層強まるのは必至だ。また、核問題ではイランによるウラン濃縮技術の習得は目前とされる。
こうした中、ブッシュ政権がイランとの「グランド・バーゲン(壮大な取引)」を模索しているとの指摘も出始めた。イランにイラク安定化で協力させ、核開発を放棄させるという目標だ。米国は核問題でも「ウラン濃縮活動の停止」を条件に「イランが望むことは何でも話し合う用意がある」(ライス長官)とシグナルを送っている。
だが、イラン系米国人の研究者、トリタ・パルシ氏は「米国は戦略的にイランと対話するという決断を下していない。対話をイラク問題に限定しているのはその証しだ。米国が包括的な対話に乗り出さない限り、イランから意味のある協力は引き出せないだろう」と指摘する。
毎日新聞 2007年5月28日 19時02分 (最終更新時間 5月28日 19時04分)
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