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以下の記事は、メディア機関の報道ではありません。筆者の独自情報です
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−過去記事関連ー産経古森記者 米軍慰安婦「米軍が命令」と捏造疑惑謝罪決着へ
この、阿修羅でも問題になった、産経新聞古森義久記者による5月6日付けの『占領時、米軍も「慰安婦」調達を命令ホンダ議員「旧日本軍は強制」言明』記事の捏造疑惑について,謝罪記事が明日(5月22日)産経新聞の国際面に掲載される予定。今回の謝罪記事掲載決定に至ったのは、同社に対し、証拠及び裏を取り徹底した追求の結果。
謝罪内容は、当該記事で占領時の日本での慰安婦施設設置、慰安婦徴用に関して「米軍が命令」という記述の誤りを認め、「米軍が許可」と代えるとの産経側回答。
当該記事は、5月4日付と4月26日付のAP電の内容を伝えたものだが、とくに問題になっている4月26日のAP電について、産経新聞窓口担当者は、古森記者が実際に参照した26日のソースを把握していないが、別の(記述内容の)26日AP電が見あたらないことから、インターネットで大量に見る事が出来る指摘された「GIs Frequented Japan's`comfort Women' 」という4月26日のAP電で間違いない
だろうと述べた。
また、インターネット上の同社の「Sankei Web」サイトに同記事が掲載されていることの指摘に対して、その取り扱いについては未確認としたうえ、同サイト上の記事についても、謝罪訂正する必要性の認識を示した。
今回の謝罪決定に至までに、大変な時間がかかったのは、同記者が、社内で特別記者という地位にあり大きな力を持っているため、同社社長以外は同記者の失態行為を正せなかったことによる。
古森記事:占領時、米軍も「慰安婦」調達を許可 ホンダ議員「旧日本軍は強制」言明 [2007/5/6]
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070505/usa070505005.htm
AP電原文:GIs Frequented Japan's 'Comfort Women' [2007/4/26、4/25]
http://www.telegram.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20070426/NEWS/704260442/1052
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,20867,21624981-2703,00.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/04/25/AR2007042501801.html
http://www.newsvine.com/_news/2007/04/25/683625-gis-frequented-japans-comfort-women
関連記事
Re:慰安所設置を「米軍が命令した」と古森記者は歪曲操作した。
http://www.asyura2.com/07/war91/msg/942.html
Re: ↓だとすれば歪曲ではなく、AP記事の「命令系統に関する部分」の記述の捏造です。
http://www.asyura2.com/07/war91/msg/998.html
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コメント
昨今メディアを賑わせているスキャンダラスな捏造疑惑に注目が集まってる中、今回の古森記事は看過されているようです。また目に見える直接被害者がないことも、そのことをさらに助長しています。しかし古森記事は、それらのスキャンダラスな捏造疑惑とは異なり、二つの重大な点でもっと追求されてよいものだと思います。
第一に、今回の捏造は、虚偽の情報操作で意図的に世論形成を図ろうとし、しかも他のメディアソースを偽ることであたかも記事の中立性を装い、巧妙に国民を信用させようとする極めて悪質、狡猾な行為ということです。正確な事実関係を知る権利がある国民としてとして見過ごせない行為です。
当該記事の重大な点は、こういう虚偽の意図的な積み重ねが、国民に事実誤認を植え付け公正な判断を不可能にさるという点です。その結果、虚偽に基づいた情報によって、国家を意図的(この場合国粋的)な方向に誘導するものだからです。アメリカの911テロからイラク侵攻に至る、一連の大ウソで、世界を収拾の着かない混乱と惨禍に落とし入れたやり口と全く同じです。今回の捏造が徹底的に追及されるべきなのは、タカ派としての古森記者の影響力の大きさもさることながら,このような正当性のない暴挙が行われている国際情勢の中、政治的な捏造の積み重ねが、やがて911テロからイラク侵攻のような不当性を、国民が見抜けない国家へ向かわせる謀略性を帯びます。憲法問題、教育問題、防衛問題、外交姿勢すべてを論じるときに関わってくる、世論形成の大きな問題だからです。
第二に、極めて初歩的な部分で、ジャーナリストの存在意義を問われる問題だということです。
古森記事はあくまで他メディアの伝達報道であり、オリジナルソースに忠実でなければなりません。他ソースの伝達報道は、記者の眼より優先することは、右派左派問わずジャーナリストの基本中の基本です。「正確な報道」は産経新聞も加盟している新聞協会の倫理綱領にも明確に示されています。
AP電原文の記述内容は平易であり、古森記事で問題にされているフレーズ(「米軍が命令」)の使用は、うっかり誤訳をするようなものではありません。しかも記事題名のほか、文中で再三に渡り「米軍が命令」と繰り返している点からも、間違いなどではなく、明かに意識的な捏造と断定せざるえません。つまり古森記者は、ジャーナリストの基本中の基本において失格です。