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「ブッシュ政権の韓国に対する無理解が反米感情あおった」
米NSC次期補佐官フレイザー氏、ブッシュ政権を批判
http://www.chosunonline.com/article/20070518000032
米国国家安全保障会議(NSC)の韓国・日本担当補佐官に内定しているカトリーン・フレイザー氏(写真)が2002年、ニューヨークに本部を置く「コリア・ソサエティー」が発行している季刊誌で、ブッシュ政権の韓国文化に対する無理解ぶりを批判していたことが16日分かった。
韓国で2年間生活した経験を持つフレイザー氏は、02年春にコリア・ソサエティーの季刊誌に寄稿した文章で、「ブッシュ政権の韓国文化に対する無理解ぶりが、01年以来韓国で反米感情をあおるようになった」と指摘した。また、「ブッシュ大統領が02年の国政演説で、北朝鮮を“悪の枢軸”と名指ししたことに対し、韓国では否定的な反応が広がった。さらにブッシュ政権が北朝鮮に対する包容政策を拒否したことで、韓国国内の反米感情が高まった」と批判した。
その上で、特にブッシュ大統領が北朝鮮を「悪の枢軸」と名指しした背景については多くの韓国人が同意したが、ブッシュ大統領の表現の仕方に対して問題視した、と述べた。
また、フレイザー氏は寄稿文で、韓国人特有の「気分文化」に関して、「北朝鮮を“悪の枢軸”と決め付けた発言は、韓国人たちが人間関係の維持や意思の疎通において重要視する“面子”を傷つけ、“気分”を損ねた。もし、ブッシュ大統領がこうした文化について理解しているという姿勢を見せれば、韓国の人々の反応ははるかに良くなるだろう」と主張した。
フレイザー氏はまた、「“気分”とは、ある出来事を受けて感じる印象や、人々の間に広がるムードを指す。韓国では“どういったことを実際にするか”ということよりも、“どういう風にするか”ということをより重要視する」と指摘した。対人関係において、良い「気分」を維持することが何よりも重要だ、というわけだ。
その上でフレイザー氏は、「米国の韓国文化に対する理解の不足によって生じる反米感情の爆発は不必要であり、避けることもできる。米国の政策が、韓国の意思疎通の体系に対してもう少し敏感であれば、ブッシュ政権も韓国で対米世論を硬化させることなく、米国の利益を追求できるだろう」と結論付けた。
2000年にペンシルバニア大で国際政治学を学んだフレイザー氏は、フルブライト記念財団による英語教師派遣プログラムの一環として、全羅南道木浦市のある女子高校で約1年間英語教師として勤務し、さらにソウルにあるフルブライト記念財団の事務所で1年間インターンとして勤務したことがある。
ワシントン=崔宇晢(チェ・ウソク)特派員