★阿修羅♪ > 戦争92 > 297.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□水着の広告写真禁止は「イスラム化の兆候」と反発 [アメーバニュース/ロイター]
http://news.ameba.jp/2007/05/4754.php
水着の広告写真禁止は「イスラム化の兆候」と反発
5月19日 20時58分
引用(1) コメント(2) コメントする
【イスタンブール 17日 ロイター】
トルコ最大の都市イスタンブールでは、水着姿のモデルの写真が禁止されたことで、イスラムが権力を握りつつあるとの不満の声が、再び活発になっている。新聞各紙はこの動きを、世俗的な民主主義というよりも神権政治のイランに近いものだと主張している。
イスタンブールの地方自治体は、トルコのメーカー“ネルソン”製の水着を販売する店舗に対して、メインストリートに面したショーウィンドウに水着やビキニ姿のモデルの写真を貼る際には、許可を求めるようにと要請。その要請を受けて各店舗は許可を申請したものの、認められなかった。
この議論に先立ち、トルコでは世俗主義者による大規模なデモが幾つか起きていた。圧倒的多数のイスラム人口を擁する世俗派の共和主義者と、イスタンブール当局を管理しイスラム主義のルーツを持つ与党、公正発展党とが対立している。世俗派は、公正発展党はトルコの政教分離を台無しにし、日常生活におけるイスラムの役割を増大させようとしているのだと主張。中道右派、企業寄りの公正発展党は、これを否定している。
水着写真をめぐる騒動に対して、ヴァタン・デイリー紙は、「この国はイランのように、宗教学者の国になりつつあるのか?」と問いかけた。断固世俗派のカミュリエット・デイリー紙も同様のコメントとして、地元コンサルタントのアリ・サイダムさんの「(公正発展党は)トルコをイラン化しようとしているのでは、という懸念を生み出している」との言葉を引用した。
新聞報道によると、今年これまでに4つの企業が、ショーウィンドウに広告写真を貼る許可を否認されたということだ。
ネルソン社の共同所有者の一人であるモリス・エスキナジさんは、ロイターの取材に対して、これまで地方自治体に許可を申請しなければならないことなどなかった、と語った。「これまで許可を貰う必要などありませんでした。それが今では、当局は私たちが掲示を予定している写真のコピーの提出を求めるのです」。「写真はEU基準により求められているものではないが、自動車事故の原因になる可能性があるから提出を求めると言うのです」と、エスキナジさんはイスタンブールの都市計画部門職員の言葉を引用した。
地方自治体の都市計画部門は、許可を与えなかったのは、申請書類に不備があったからだとした。広報担当官ヤナルダグさんはロイターに対し、「これらの企業(の広告写真)を禁じる法律はありません」と語った。
カミュリエット・デイリー紙は、この議論は公正発展党が「名ばかりの世俗主義」を掲げていることのあらわれだと分析した。他の新聞では、一部の水着の広告写真については、モスクに近い場所という理由で許可が下りなかったと伝えた。
ヤナルダグさんはこうした批判の声を否定。現在モスク近くの広告掲示板を引き合いに出してこう語った。「私たちは、イスタンブールの美学を気にかけているのです。イスタンブールは歴史的な都市です。私たちは、こうした広告目的の写真が適切な場所に貼られるように管理しなければならないのです」。
※この記事はロイター通信社との契約のもと、Amebaニュース編集部が日本語に翻訳しています。