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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu144.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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バックファイアーは米空母に対艦ミサイルを発射する模擬攻撃を
行ない、コンピューターで対艦ミサイルが命中したと分析した。
2007年5月17日 木曜日
中国軍に配備されるTu−22Mバックファイヤー爆撃機
◆「非対称戦」露に学ぶ中国…強大米軍への対抗戦略 5月16日 産経新聞
http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070516/chn070516001.htm
中国軍が空母攻撃用の対艦弾道ミサイルや超音速長距離爆撃機を導入する背景には、米軍との正面切っての軍事対決を一時あきらめ、「非対称戦」に活路を見いだそうという思惑があるとみられる。「非対称戦」は、戦力や技術力で大きな開きがある弱者が、相手=強者とは異なる戦術・手段で戦う戦法。兵器の開発・輸入が計画通りに進まない現状への危機感が「非対称戦」へと走らせたようだ。
中国では悲願とする空母開発が遅れている。外洋で長期間作戦継続できる装備が不十分で、空母を空や海上、海中の攻撃から守る戦闘群と燃料・弾薬を補給する支援部隊も確保できない状態だからだ。空母など有効な阻止手段なしでは、台湾有事で米空母機動艦隊来援を許す。このため、潜水艦を機動艦隊の針路に潜ませ、威嚇・攻撃する「非対称戦」へとシフトした。だが、性能・技量が向上したとはいえ、現状の中国潜水艦では、米海軍と海上自衛隊の連携には太刀打ちできない。
一方、中国軍は湾岸戦争以降、米軍の精密誘導兵器を駆使した戦術から、衛星中心の指揮・統制・通信・コンピューター・情報・監視・偵察をシステム化した「C4ISR」の重要性を学ぶとともに、その脆弱(ぜいじゃく)性にも気付いた。偵察衛星で情報収集し、通信衛星を使って末端部隊までコンピューターで結ぶシステムがまひすれば、米軍の作戦全体に影響を及ぼす。中国軍は1月、弾道ミサイル「東風21」の派生型で衛星を破壊したのもそのためだ。
さらに、冷戦期のソ連にも学んだ。ソ連軍は米機動艦隊に空母で対抗するのをあきらめ、米軍の対空ミサイルの射程外から対艦攻撃できる超音速長距離爆撃機バックファイアー(Tu−22M)や攻撃型原潜(SSN)を投入した。この戦術が今も有効だと確信した中国は、1990年代にTu−22M売却をロシアに求めたが「地域の軍事均衡を著しく壊す」と拒否された。ところが、一昨年夏の中露合同演習にロシア海空軍を招待し、Tu−22Mの参加を強く希望した。70年代に配備を開始したTu−22Mは、ロシアでは廃機寸前だったため商談は成立した。
自衛隊に外洋におけるTu−22Mの迎撃手段はない。台湾有事の際、日本の対米後方支援を嫌う中国がTu−22Mで日本出入りの船を威嚇か攻撃すれば、日本のエネルギー輸送路は大きな打撃を受けるのは必至で、日本にとっても安全保障上、大きな脅威となる。(野口裕之)
◆弱体な中国空軍でも、米空母への攻撃は可能 軍事常識ABC
http://www.kamiura.com/abc28.html
強力な防御力を持つ米空母機動部隊も、一度だけ旧ソ連軍に撃破されたことがある。1980年代の後半、極東ソ連軍の拠点であるウラジオストック港に、米空母機動艦隊が殴込をかけるという想定で演習が行なわれた。
米空母機動部隊はオホーツク海から日本海に入り、ウラジオ港に向け日本海を南下した。南下阻止を目的に、ソ連海軍の潜水艦や駆逐艦が米機動部隊に接近を試みる。しかし空母艦載機や、護衛の艦艇や潜水艦が接近を阻止する。たんに演習といっても、米ソ冷戦時代の演習は火花が飛び散る激しさだった。そして米空母がウラジオ港の目前に達したとき、陸上基地から発進した超音速爆撃機バックファイアー(Tu−22)が、レーダーの探知を避け低空で接近してきた。米空母の直前で急上昇して、そのままバックファイアーは飛び去った。その後、バックファイアーの航跡を解析した米海軍は震撼した。なんとあのバックファイアーは空母に対艦ミサイルを発射する模擬攻撃を行なっていた。そしてコンピューターは,米空母に対艦ミサイルが命中したと分析した。
米空母の最大の弱点は、高速で飛来する航空機や対艦ミサイルだった。そのことを知ったのは米国ばかりではない。当時のソ連も米空母の弱点を突き止めた。そして米空母を葬り去る新兵器の開発に取り組んだ。それは冷戦が終結し、ソ連が崩壊し、新ロシアが誕生しても変わることはなかった。強固な米機動部隊の防空網を突き抜け、正確に空母に命中する対艦ミサイルの開発である。
こうして新型のSSC−1B(セパール)対艦ミサイルが開発された。マッハ1.3で飛行し、射程が450`もある新兵器である。セパール・対艦ミサイルは今も改良が続けられ、より長射程でレーダーに映りにくいステレス性を高め、超低空・超高速で接近し、正確に空母を識別して命中するミサイルへの研究である。このミサイルを航空機に搭載すれば、米空母はどのような反応を見せるか。それを図で示した。台湾危機で駆け付けた米空母機動部隊に、中国の内陸部から対艦ミサイルを搭載した航空機が米空母を狙う。空母艦載機は地上の対空部隊や、航空部隊に迎撃されるので、対艦ミサイルを搭載の中国空軍機に接近できない。すなわち米空母機動部隊は台湾近海に姿を現わすことはできないのだ。写真と図は月刊誌「スコラ3月号」の特集「空母新世紀」より。
(私のコメント)
アメリカ政府はイラク問題に忙殺されて、それ以外の事には注意が回らない状況になっています。しかし中国軍の装備の近代化は着々と進んで、近い将来には80年代のソ連並みの兵器を揃える事になりそうだ。ロシアは老朽化した装備を中国に売り払っているからですが、老朽化してはいてもアメリカ機動部隊に対する脅威には変わりがない。
とくにバックファイヤー爆撃機と攻撃型潜水艦は長距離対艦ミサイルを積んで、アメリカ機動部隊に対して有効な攻撃手段を持つに至った。バックファイヤーは老朽化していても、搭載されるミサイルが年々開発が進んで、レーダーでは探知できないミサイルで攻撃されると、米空母は一発で沈められる。
それに対する我が自衛隊はというとバックファイヤーに対抗できる兵器はなく、セパール対艦ミサイルは超低空をマッハ1,3で飛行して射程距離が450キロもある。もしバックファイヤーがレーダーに映らない超低空を飛んできて、領海外から日本の原子力発電所にセパールミサイルを撃ち込んだらどうなるのか、考えている人はいるのだろうか?
日本の政治家や国民は外交と防衛はアメリカに丸投げできたから、肝心のアメリカがイラクで無様な姿をさらして、自慢の空母機動部隊も潜水艦や対艦ミサイルの脅威にさらされて無力化しつつある。イランを空爆するという作戦も話が出て何年も経つのに未だに実行されない。北朝鮮を空爆するという話はいつの間にかなくなり、融和の方向に行ってしまった。米空軍もロシア製の最新鋭の対空ミサイルを恐れているのだろう。
◆ロシア製ミサイルを試射 イラン 2月7日 共同
http://www.usfl.com/Daily/News/07/02/0207_009.asp?id=52386
イラン学生通信によると、同国革命防衛隊は7日、ペルシャ湾などでミサイル演習を2日間の日程で開始し、ロシアから到着したばかりの対空ミサイルシステム「TORM1」を使ってミサイルを試射した。
演習には革命防衛隊の航空部隊と海上部隊が参加。米軍が同湾に2隻目の空母を派遣したことに対抗する狙いもあるとみられる。
初の国連制裁が昨年末に発動されるなどイランへの国際的な圧力が強まる中、ロシアは米国などの反対を押し切って今年1月、TORM1をイランに供与した。(共同)
もしアメリカ軍がイランを空爆して、アメリカ軍機が何機も打ち落とされたりしたらアメリカ軍の威信は失墜してしまう。イラク戦争開始当時と現在とでは国際状況も大きく変わってきて、米ロ関係もイラク戦争が始まった頃とは大きく変わってきて、プーチン大統領はアメリカとの対決姿勢を強めている。
さらに中国も軍部が力を持ってきて、一部の対米強硬派が衛星破壊実験まで始めて、中国にすらアメリカ軍は軽く見られるようになっている。今でもアメリカ軍は圧倒的な戦力を持っているのですが、いかんせんイラクでアメリカ軍の弱点をさらしてしまっているから、中国ロシアになめられてしまう。
イラク戦争の目的はアメリカ軍の威力を世界に見せつける事で単独覇権主義を確立する事でしたが、イラクのテロリストの自爆テロや路肩爆弾にはアメリカ軍自慢のハイテク兵器も役に立たない。ブッシュは次々と増派部隊を送り込んでいるがアメリカ議会からストップがかけられている。
このようにアメリカがゴタゴタしている間に中国軍は着実に軍事費を拡大してアメリカ軍に脅威を与えつつある。にもかかわらずアメリカの対中姿勢ははっきりせず、台湾問題に対しても曖昧な態度を見せている。もし中国がバックファイヤーを数十機装備して攻撃型原潜を何隻も配備したらアメリカといえども台湾防衛は手も足も出なくなる。
「株式日記」では日本の自主防衛と核武装を主張しているのですが、日本の政治家達は未だにアメリカを恐れて核武装の論議すら封じてしまっている。台湾すら守れなくなってきているのにアメリカは本当に日本を守れるのだろうか? アメリカが本当に国力が充実していた時代ならイラクのような状況になったら50万の兵を送り込んででもイラクを平定したはずだ。それが今は出来ない。
アメリカは北朝鮮政策で日本を裏切り経済制裁を解除して国交まで結ぼうとしている。安倍総理は訪米した時は約束は守るといいながら同盟国の日本を裏切ろうとしている。そしてアメリカ議会も従軍慰安婦で対日非難決議を決議しようとしています。このように見ると日米安保は空洞化してきているような気がする。
日本は自国を自分で守る事ができるにもかかわらずアメリカに防衛を依存している。実質的に在日米軍は日本にとってはお邪魔虫なのですが、かといってアメリカを敵に回す事はできない。アメリカにもさまざまな勢力があり纏まりきらないから、日本のように国を上げて一致団結というわけにはいかない。あるとすれば危機的状況になった時だけだ。
今のところアメリカは中国の軍拡に対する警戒感は持っていない。それが台湾や日本の不安の原点であり、アメリカは中国の台湾併合を黙って見過ごすかもしれない。そうなれば日本もシーレーンを中国のバックファイヤーで脅威にさらされることになりますが、アメリカは日本を守るよりも中国と組んで日本を分割支配することを選ぶかもしれない。2008年には親中派のヒラリー・クリントンが大統領に選出されるからだ。つまり日米安保など何の役にも立たないのだ。