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(回答先: 政治的業績に影を落とすイラク戦争 ブレア首相退陣表明で元顧問に聞く 投稿者 これは大変だ 日時 2007 年 5 月 13 日 10:07:41)
http://www.news24.jp/83779.html
仕掛け人が語るブレア政権のメディア戦略<5/13 1:40>
10日に退陣表明を行ったイギリス・ブレア首相。卓越したメディア戦略が10年にわたる長期政権を築いた要因の一つとも指摘されているが、その影の仕掛け人といえる人物が秘訣(ひけつ)を明かした。
97年に43歳の若さで首相に就任したブレア首相。ある時はスポーツ、ある時は音楽で若々しさと親しみやすさを演出し、常にカメラを意識した巧みなイメージ戦略で大衆のハートをつかんだ。
だが、マスコミ対策はそれだけではなかった。自らの都合のいいように情報を操作するという意味の皮肉をこめて「スピン・ドクター」と呼ばれる広報専門官の存在が大きかった。「スピン」とは情報操作の意味。
ブレア政権でメディア戦略を担当した元「スピン・ドクター」ランス・プライス氏が、初めて日本メディアの取材に応えた。
プライス氏は「記者に『首相のインタビューをさせてあげる』と言っておいて、その引き換えに都合のいい記事を書いてもらったりしていた」「9・11同時テロの時に『悪いニュースを公表しよう』と言った者もいた。『今日ならメディアはテロで大騒ぎだから、気づかれずに済む』と」などと語った。
一方で、プライス氏は「メディア戦略を気にしすぎて、自分たちが実際は何をやっているのかがわからなくなっていた」と自省をこめて言う。プライス氏と共にマスコミ対策をしていた「スピン・ドクター」の部屋を、ブレア首相が「ちょっと用があってね」と訪ねてきた映像が残っている。居合わせた記者が「スピンにばかり熱心なようですが?」と迫ると、ブレア首相は「そんなことはない!」と応じている。
致命的なミスになったのは、イラク戦争。大量破壊兵器が見つからなかったことで「ウソつき」と批判され、国民の心は離れてしまった。
10日の退陣表明では支持者を集めてムードを盛り上げ、最後まで「見た目」にこだわり続けたブレア首相。しかし、後継確実なブラウン財務相は11日、「私は大衆の目を気にして政治をやってきたのではない。政治は見た目が大事だとは思わない」と述べ、早速ブレア流を否定した。
イギリスの政治は、メディア戦略より中身重視の時代へと移っていくのだろうか。