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(回答先: <仏大統領選>サルコジ氏の当選確実 ロワイヤル氏破り[毎日新聞] 投稿者 あっくん 日時 2007 年 5 月 07 日 05:40:41)
□[仏大統領選]社会党が3連敗 どうなる左右の路線対立|毎日新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/3149298/
[仏大統領選]社会党が3連敗 どうなる左右の路線対立
2007年05月07日18時55分
6日のフランス大統領選挙決選投票で、右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)にロワイヤル元家庭担当相(53)が敗れた社会党は今後の路線を巡り大きく揺れた。同党の大統領選敗北は3回連続となり、党内右派は市場経済を認めた上で穏健な社会民主主義路線への転換を主張するが、党内左派はあくまでも従来の「労働者の保護」に固執する。路線対立が長引けば6月の国民議会(下院)選挙でも右派に勝利を許しかねず、5年後の次期大統領選挙にも影響を及ぼしかねない状況だ。【パリ福井聡】
社会党内右派のストロスカーン元財務相は「左派がこれほど弱体化したことはない。過去5年間、地方選や欧州議会選の勝利に酔ったまま組織を刷新できず、グローバル化への答えも求めないためだ」と党指導部を批判した。クシュネル元保健相も「我々に共通の基盤があるとすれば強硬左派ではなく、中道であるのは明白だ」と同調する。
しかし、党内左派のファビウス元首相は「左派の根本の価値観を忘れてはならない。もう一度それを高く掲げねばならない」と伝統的な左派路線の継承を主張、大統領選でロワイヤル氏の顧問を務めたラング元文化相も「左派の再結集が必要だ。ストロスカーン氏の主張を丸のみするわけにはいかない」と注文を付けるなど、党内の左右対立が先鋭化している。
ロワイヤル氏は昨秋の党大会で候補者に選出されるまで、党方針にとらわれず、中道寄りとみられていた。しかし、選出後に発表した公約はほぼ党方針に沿ったもので、これに落胆した支持者が中道・フランス民主連合のバイル議長(55)支持に回ったとみられる。
バイル氏は今年2〜3月に支持率を急伸させ、一時はロワイヤル氏を追い抜く勢いだった。結局、第1回投票(4月22日)で3位に終わったが、得票率18%強をはじき出し、6月の下院選での党勢拡大をうかがう。6日には「新党『民主運動』を旗揚げする。政治刷新を求めるすべての人々を歓迎する」と社会党内右派に秋波を送った。
今回の大統領選を通じて左派の退潮が浮き彫りになり、社会党は自党支持者と、より「左」に位置する左翼・極左政党すべての支持者の票をまとめても右派に勝てないという危機的な状況に直面した。一方のサルコジ氏は決選投票で極右・国民戦線の支持層を取り込んだ上、中道票にも食い込んだ。
ある世論調査機関はバイル氏支持層の中道票は決選投票ではサルコジ、ロワイヤル両氏にほぼ二分されたと分析している。だが、中道票の半分を獲得しても、左派の退潮分を補うには不十分だった。社会党が次期大統領選挙で勝つには中道票の全面的取り込みを目指した社会民主主義路線への方針転換しか選択肢はない。右派レクスプレス誌のバルビエール編集長は「ロワイヤル氏は左派の刷新を口にしたが十分でなかった。左派は路線問題を解決できなければ当分の間、右派に勝てない」と予測している。