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同時テロ犯を追跡後、野放し=MI5の失態に批判沸騰−英
【ロンドン1日時事】2005年7月のロンドン同時テロ発生前、英情報局保安部(MI5)が、実行犯4人のうち2人を断続的に追跡したものの、野放しにしていた事実が明らかになった。犯人を監視対象に含めながらテロを阻止できなかった失態に、国民の間で批判が高まっている。
4月30日に結審したナイトクラブなどを標的とする爆破未遂事件の公判で判明した。1日付の英各紙によると、同事件の主犯格オマル・ハヤム被告を追っていたMI5は、04年初頭以降、同被告と接触があった同時テロの自爆犯モハメド・シディク・カーン、シェーザド・タンウィア両容疑者を監視下に置き、尾行や盗聴を続けた。しかし、結局2人は「危険性がない」と判断、捜査対象から外した。
MI5は公式サイト上で、カーン、タンウィア両容疑者を継続捜査しなかった理由について、「爆破未遂事件に直接かかわっておらず、2人が(別の)テロ攻撃を計画している予兆もなかった」と説明。一方、同時テロの被害者や遺族で構成するグループは、テロ発生に至る過程を徹底調査する必要があると主張、独立調査機関の設置を求める公開書簡をリード内相に送った。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007050100776