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(回答先: 「陰謀論の罠」にあった取るに足らない些細なミスを指摘する 投稿者 馬鹿まるだし 日時 2007 年 5 月 01 日 23:52:21)
★三つは、あげすぎだといわれるかもしれせんが、こういった本も出ることで、もっと一般の人々にこのような論議のあることを知って欲しいし、さらに、きちんとした議論のされることを期待するものです。
この記事は、以下のフォローアップでもあります。
『陰謀論の罠「9.11自作自演」説はこうして捏造された』が出版されました
http://www.asyura2.com/07/war91/msg/609.html
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★★★☆☆『さらなる論議の過程としての意義はあると思います』 2007/5/2
『「9.11テロは自作自演」を検証する』と題する前半は、あまり感心しませんでした。確かに、9.11の「陰謀論」にはいろいろと突っ込みどころはあると思います。不十分な情報に基づき、間違った憶測をしている部分もあるでしょう。しかし、それについては、より情報を多く持っているアメリカ政府側が誤解を解けばいいのです。この本では、公式の報告書によってそれがなされているとし、それも引用しつつそれなりに説明もしていますが、十分とは思えません。また、飛行機が衝突していないWTC第7ビルについては、その崩壊の理由についてきちんとした報告書は出ていないはずです。著者は、「自由落下」ではなく「ほぼ自由落下」だから爆破ではないといいたいようですが、鉄骨の抵抗を受けながらそれが可能だとは考えにくいです。最後に書かれている、9.11陰謀論とホロコースト否定論の結びつけも、一部にそれがあるにせよ、本筋とは関係ないと思います。
後半は、『世界は陰謀に満ちているのか?』と題して、真珠湾攻撃やベトナム戦争のトンキン湾事件などを取り上げています。結論は、アメリカの情報機関は杜撰であり、このような組織を使って陰謀を企て実行することは不可能だというものです。これには反論も可能でしょうが、書かれていることは、資料も詳しく、なかなか読み応えがありました。
トンキン事件でも、それが“幻想”であったと、ほぼ確定するまでに30年がかかっているといいます。9.11テロについては、今後も議論が続いていくでしょう。自作自演で行われたのか、不手際が重なり防げなかったのか、こういったことについての情報は、簡単には出ないものも多いでしょう。しかし、9.11テロには、多くの映像も残されており、純粋に物理学や建築学の視点から検討することも可能です。陰謀論がホロコースト否定論と結び付けられるような状況のない日本での、専門的な見地を持つ人による議論が待たれると思います。