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(回答先: この本について、いくつかの点をお教えください。 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2007 年 4 月 27 日 19:32:17)
まだ前半しか読めていないのですが、後半は陰謀論についての一般論のようなので、ご質問には一応お答えできると思います。ただし、見落としなどもあるかもしれません。ページ数を書いておきますので、他にごらんになった方で、間違いなど気づかれましたらご指摘願います。
ちなみに、
『陰謀論の罠「9.11自作自演」説はこうして捏造された』
Part1:「9.11テロは自作自演」を検証する
Part2:世界は陰謀に満ちているのか?
> この本には、「グラウンドゼロの後片付け」と称して行われたWTC崩壊の物理的証拠の破壊と廃棄処分について書かれているでしょうか。
WTCの残骸が、遺族の了解無くスクラップとして売られたことは書いてありますが、FEMAとNISTの報告書に、証拠として保管された残骸の検証の項があるので問題ないという扱いです(p.35)。
> WTC第2ビル崩壊の物理的な現象についてどれくらい説明がなされているでしょうか。
崩壊の物理的説明は、あまりされてないと思います。第1ビルと第2ビルの区別もされていません。爆破解体と似てはいるが、違うのだという点をいくつか述べています。爆破解体では、爆発がほぼ同時に行われるが、「噴煙は散発的にしか見えない」「上から下に起きた」という点など(p.48)。そして、水平な粉塵の吹き出しは空気によるものだとしています(p.48)。
また、崩壊の際に窓枠や壁材と共に鉄骨が飛び散っているのが「爆発の証拠だ」とされるのに対しては、「火災の最中に撮影された写真には、ビルの鉄骨がすでに湾曲を始めている様子が写っている。」としています。そして、爆発の音を聞いたという証言がいくつかあるが、その証言を繰り返さないことや、飛行機の衝突音を爆発音とした人がいたこと、燃料の爆発もあったのではないかということを述べています(p.49〜51)。
> WTCビルの地下で発見された「熔けた金属」に対する記述はあるでしょうか。
ジョーンズ博士が、それを発見したということは述べています。しかし、残骸を検証した他の人がだれも発見していないのは不思議としています。そして、大学が「教授の見解を支持しない」といっていること(p.63)、コントロールデモリジョン社の社長の「爆発時に発生する温度が鉄の融点を超えていても、鉄と炎の接触時間が短すぎて、温度が作用しないんだ」というような否定の言葉を載せています(p.64)。
また、ケネディ空港の立ち入り禁止区域内に置いてある写真を見て、ジョーンズ博士が、「凝固した金属」に「まとわりついている物質」としたもののアップの写真で、それが、紙であることを示して、焦げた紙と凝固した鉄の色が似ているので勘違いしたのだとしています(p.68、カラー口絵iv)。
> WTCビル崩壊後にできた巨大な「粉塵の雲」についての物理学的な説明があるでしょうか。
物理的な説明はありません。それが爆発の証拠とされていると触れている(p.48)のですが、そのあと文脈がつながらず、それについての説明はみつかりません。『ポピュラーメカニクス』誌の記事の中で、それについての論駁があると述べているだけです(p.137)。
以上です。