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http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704250009.html
NFL元選手の誤射と女性兵士の英雄談、情報操作が明るみに
2007.04.25
Web posted at: 13:16 JST
- CNN
ワシントン──アフガニスタン戦線で2004年に死亡した米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の元選手の死因が、味方の誤射による犠牲者だったことが判明した問題で、元選手を最後に目撃した米兵は24日、米下院監視・政府改革委員会の公聴会で、上官から元選手の遺族などに対するかん口令を敷かれていたことを証言した。
誤射で死亡したのはNFLカージナルスのDFとして活躍し、陸軍の精鋭とされるレンジャー部隊へ入隊したパット・ティルマン氏。巨額の契約更改を退け、志願兵となっていた。 死亡当時は、敵対勢力との戦闘で死亡したと報告されていた。
公聴会に出席したブライアン・オニール技術兵は、「(ティルマン氏と)同じ小隊にいたので、何が起きたか遺族に率直に語りたかった。遺族が全てを知る必要性を認識していた」と述べ、特に同じくアフガニスタンに従軍したティルマン氏の弟ケビン・ティルマン氏に真実を告げたかったと証言した。オニール氏によると、上官のジェフ・ベイリー中佐(当時)は同氏に対し、ティルマン氏の誤射についてケビン氏に語った場合は「面倒なことになる」と警告されたという。
ケビン氏本人も証言を行い、メディアの関心がイラクのアブグレイブ刑務所における収容者への虐待疑惑に集中するなか、米軍がティルマン氏の死を「機会」と見て都合良く利用した、と主張した。米軍は情報わい曲が明らかになった後も、交戦規則に従って行動していた小隊の同士がティルマン氏を死亡させたとする「全くの作り話」に固執していたとされる。ケビン氏は、米軍に不利な事件が相次ぐ中、ティルマン氏の誤射は新たな不祥事になるとして隠ぺいされ、別の話がねつ造されたうえ証拠隠滅も行われたと指摘した。
公聴会ではこのほか、イラクで03年に敵側の捕虜となり、米軍に救出されたとしてメディアの注目を浴びた元兵士ジェシカ・リンチさんも証言し、イラク兵と戦った女性版「ランボー」だとする報道内容が真実ではないと述べた。
リンチさんによると、リンチさんは03年3月23日、他の米兵11人とともにイラク南部ナシリアを車で通過中、武装勢力の待ち伏せ攻撃を受けた。11人は死亡し、リンチさんはサダム・フセイン総合病院に収容され意識を回復。骨折したリンチさんは動けず、助けを求めることもできなかった。病院の看護師らはリンチさんを安心させようと努め、一時はリンチさんを米軍側に引き渡そうとした。米軍がリンチさんを病室に迎えに来たのは4月1日だった。米国に帰国後、リンチさんは自身が英雄扱いされていることを知り、ひどく困惑したという。
リンチさんは「米国人は英雄のあるべき姿を判断する能力を持っており、うそを吹き込まれる必要はない。わたしは帰国して真実を語ることができて幸運だったが、大勢の兵士はパット・ティルマン氏のようにそうする機会がなかった。戦争の真実は必ずしも簡単ではなく、真実はいつもうそより英雄にふさわしい」と語った。