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□分離壁に怒るバグダッド市民 [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20070426/1177569152
2007年4月26日(木)
分離壁に怒るバグダッド市民 2007/04/26
米軍がスンニ派住民を守るという口実で、スンニ派住民の居住地域を囲い込むように高さ3・5メートルの壁を設置し、住民からは非難の声があがっている。
5キロに及ぶこの壁が4月10日に登場したのは、シーア派住民が多いと言われる東バグダッド(チグリス川東岸)にあるスンニ派居住地の一つアザミヤ地区である。1個6トンのコンクリート製障壁(右上写真)を米軍の空挺部隊が設置しはじめた。24日に発表された米軍の声明は、完成まで米軍の作業部隊は夜も突貫工事をすすめると述べた。
米軍はアザミヤ地区をこの隔離用障壁と米軍の検問所で守るという。だが、ミドルイースト・オンラインの報道によると、アザミヤ住民はそれを信用せず、多くが強く反対している。 Baghdadis angered by new ‘apartheid’ wall
非常線を超えてやってきた54歳の主婦は、この壁を「おかしな発想」と言い、「アザミヤ地区を近隣地区と切り離すことで守れると思うの?」と疑問を呈した。香水販売業者は、「自分たちをバグダッドの他地域から分離する壁など見たくもない。壁で孤立させられ、外に出られなくなるのじゃないかと恐れている」と語った。「客が来なくなりそうだ」。
マリキ首相はアザミヤ住民に新しいIDカードを発行することを決めており、「アザミヤ地区全体を巨大な収容所にするつもりか」と腹を立てる若者もいる。また別の男性(29歳)は、「連邦制によってイラクを分割するだけではたりず、バグダッドも分割するのか」と冷ややかに語った。
バグダッドで分離壁が計画されているのはアザミヤ地区だけではなく、このような壁が民兵の襲撃から守ってくれると考える者も住民のなかにはいない。米国大使館やイラクの中央官庁があるグリーンゾーンも壁で隔てられているが、4月12日にはその中で死傷者を出す爆弾事件が発生したばかりだ。
作成者 uruknews : 2007年4月26日(木) 15:32 [ コメント : 0]