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http://teanotwar.seesaa.net/article/39822703.html から転載。
2007年04月23日
アメリカが敗北しつつある? イラクの人々が失っているものははるかに大きい
負ける戦争を始めたからブッシュはいけなかった・・・・・・。米国で少なからぬ見られるこうした論調をめぐって。
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アメリカが敗北しつつある? イラクの人々が失っているものははるかに大きい
ジェフ・サヴァーンズ・グンツェル
2007年4月18日
Electronic Iraq 原文
本日発表されたABCニュース/ワシントン・ポスト紙の世論調査によると、アメリカ合衆国人の大多数が、米国はイラクの戦争に「敗北」するだろうと考えているという。
アメリカが敗北すると考えるアメリカ人がこれからも増えることは避けがたいように思われる。けれども、アメリカ人の敗北はイラク人の勝利を意味するのだろうか? まったく違う。イラクの人々は、4年前に戦争が始まる前から今に至るまで、多くのものを失っている。
世界保健機関(WHO)が出した新たな報告が、イラクの人々がどれだけ多くを失っているかを理解する助けとなる。
本日のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されていたWHO報告書の結論を以下にいくつかあげる。
イラク人の70%がきれいな水にアクセスすることができない。
80%の人々は、水源を汚染しないトイレを持っていない。
こうした公共衛生の問題が重なっているため、5歳未満の子どもの死因の3分の2を、今や下痢と呼吸器疾患が占めている。
イラクの子どもたちの21%が慢性的な栄養失調状態にある(この統計は2006年のユニセフ全国調査によるものである)。
重症を負った患者の70%は、医療スタッフや薬と器材がないために病院で死亡している。
バグダードを含め各地で、妊婦やけが人、病人が、安全状況のために、途中で襲われることを恐れて病院に行けないでいる。
ニューヨーク・タイムズ紙の記事はWHOのカリッド・シビブ博士の言葉を引用している:「環境の状況が悪化し続けるならば、コレラのような下痢を伴う病気が増加するでしょう」と彼は言う。「また、家を追われた人々が密集して----親族のところで暮らしているかも知れません----暮らす状況が続けば、呼吸器疾患が激増するでしょう。おそらくは結核も」。
実際、アメリカは敗北するかも知れない。けれどもイラクの人々が失うものはそれよりはるかに大きい。
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アメリカ合衆国にとって戦争が悪しきものになるのは、自分たちが負けたときだけのようです。ベトナム戦争後の議論を見ても、「そもそも他国を侵略して多数の人々を殺す」権利がアメリカ合衆国にないという視点はほとんど見あたりません。
投稿者:益岡