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毎日【イラク:駐留米軍が分離壁 シーア派、スンニ派居住地に】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070424k0000m030081000c.html
イラク:駐留米軍が分離壁 シーア派、スンニ派居住地に
【カイロ高橋宗男】宗派間抗争が続くバグダッドで、イラク駐留米軍がイスラム教シーア派とスンニ派の居住地を隔てるコンクリート製防護壁の建設を開始し、賛否をめぐる論議が起きている。
マリキ首相は22日、訪問先のカイロで「別の壁を思い起こさせる」と述べ、イスラエルが占領地で建設している分離壁やベルリンの壁と対比する形で不快感を表明、米軍側に建設中止を要請した。AP通信によると、クロッカー駐イラク米大使は23日、「イラク政府と首相の要請を尊重するだろう」と語ったが、建設中止は明言しなかった。
防護壁の建設はシーア派が大多数を占めるチグリス川東岸のスンニ派地区アダミヤで始まった。シーア派の大海に浮かぶ小島のようなアダミヤは、高さ3.5メートルの壁で約5キロにわたって囲まれつつある。壁には治安部隊の検問所が設けられ、両派の抗争を断つ計画だ。
アダミヤのスンニ派公務員、グスーンさん(33)は「(シーア派主体の)治安部隊がスンニ派の若者を拘束するための口実だ」と不信感を隠さない。シーア派からも「イラクの分断が本当に始まった」との声が漏れる。
来月3、4日にはエジプトでイラク安定化に向けた国際会議が開催される。シーア派出身のマリキ首相はスンニ派主体の周辺アラブ諸国との摩擦を避けるため、主にスンニ派に不満の大きい防護壁の建設に神経をとがらせているようだ。
毎日新聞 2007年4月23日 20時04分 (最終更新時間 4月23日 22時45分)
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