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イラク:南部が噴火している(Falluja, April 2004 - the book)
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投稿者 gataro 日時 2007 年 4 月 22 日 11:40:14: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://teanotwar.seesaa.net/article/39539079.html から転載。

2007年04月21日
イラク:南部が噴火している

イラク南部で4月9日から起きたデモについて。少し遅くなりましたが、米軍の占領に協力的と言われてきたシーア派が多数を占める地域の状況です。

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イラク:南部が噴火している
2007年4月14日
アリ・アル=ファディリー
IPS
ZNet 原文

バスラ発、4月11日(IPS)。イラク南部で今週起きたデモは、占領軍から支持者の基盤と考えられてきた層を奪いさるかも知れない。

イラク南部地域はこれまでずっと安全で、占領軍に対して人々は平和的に振舞っていると言われてきた。

南部に住んでいる人々はまた、占領軍に対して協力的で、イラク政府がとった行政的ステップを支持してきたとも考えられてきた。

南部の人口の大多数がシーア派ムスリムで、イラクは占領下でシーア派の支配する政府を持ってきた。

けれども4月9日にナジャフやクートを初めとする南部の諸都市で怒れるシーア派数十万人が占領と米国に反対して起こしたデモは、占領軍に協力するという主義から人々が突然離れたことを示している。抗議行動に参加した人々は米軍主導の占領を終わらせるよう要求し、米国旗を燃やし、「アメリカに死を!」と叫んだ。

ナジャフの警察司令官アブドゥル・カリム・アル=マヤヒ准将は記者団に対し、ナジャフでは少なくとも50万人の人々がデモに参加したと語った。

バグダードの米軍報道官クリストファー・ガーバー中佐は記者団に、「我々がここにいるのは民主主義を支援するためだと我々は言う。言論の自由と集会の自由はその一部だ。そのメッセージには必ずしも賛成しないが、それを言う権利は認める」。

デモのあとに起きた衝突で、ディワニヤ----バグダードの南180キロにある都市----では少なくとも米軍兵士一人が死亡し一人が怪我をした。

「もうすぐ状況が良くなる日が来るだろうと考えて我慢し、多くの犠牲を払ってきました」とディワニヤの教師フセイン・アリはIPSに言う。「ところが私たちが今目にしている結果と言えば、兄弟たちと憎しみあう泥沼に引きずり込まれ、そしてより多くの権力と富を得ようとする戦争指導者たちのために膨大な血が流されているのです」。

ディワニヤでは占領軍とシーア派聖職者ムクタダ・アル=サドル率いるメフディ軍との間で戦闘が続いている[4月11日の時点で]。

米軍とイラク軍兵士が町に増派され、人々を逮捕し、家々を一軒一軒侵入捜索して不法な武器や民兵を捜している。

占領が始まってまもなくのころに米軍と衝突して以降しばらくの間沈黙を守っていたムクタダ・アル=サドルは、公に自分の民兵に占領軍兵士を攻撃するよう呼びかけた。

今月今までに、平均して毎日5人の占領軍兵士が殺されていることを米国国防省の統計は示している。

新たに起きたシーア派の蜂起はまだ初期段階にあるようで、既に十分疲弊した占領軍にとってさらなる打撃となっている。

「4年間我慢してきましたが、それで何を手にしたでしょうか?」と南部の都市バスラに住む商人アリ・ハシムはIPSに言う。「私たちが得たものは何一つありません。そのかわりに、口だけは達者で何一つ手を動かさない人たちに国を略奪されたのです。アメリカ合衆国は私たちを裏切り、私たちに何一つ慈悲の心を示さない輩に私たちを安売りしたのです」。

バスラに住む歴史かマフムード・アル=ラミーはIPSに、バスラは危機的な状況にあると述べた。

「バスラは南部最大の都市で、湾岸近くに港を有するイラク唯一の都市です。現在バスラを制圧しているのは複数の民兵で、占領下で繁栄している石油密売をめぐって折に触れお互いに戦いを繰り返しています」。

ラミーはまた、住民は、「二つの主要政党の間に表面化してきた論争のために今後状況が大きく悪化すること」を恐れていると言う。

ラミーが言っているのは、アル=ファディラ党がシーア・イスラム連合議会グループから先月離脱し、イラク南部のナシリアで米国関係者に接触した罰としてアル=サドル運動から二人の閣僚が罷免された出来事のことである。

シーア派の政治グループは多くの点で分断傾向を強めており、分解する可能性は高い。そして、グループの多くはますます強く占領に反対している。

「米国の意図について私たちの考えが間違っていたことに気づくのが遅かったのです」とバスラ市議会議員サルマン・ヤセンはIPSに語った。「4年間待っていました。その間、米国とイラク当局は私たちをお互いに戦わせ、自分たちはといえば石油を盗む計画を進め、また、自分たちの仲間が安全になるように国をずたずたにしていたのです」。

イラク占領の4年間に、米国の戦略も大使も政策も何度も変わったが、そうした変化はごくわずかでしかも遅すぎたかも知れない。

「政治的な事態が進まないため、イラク、米国をはじめ多くの国に多大な被害が生じた」と元イラク警察大佐のアフメド・ジャバルはバグダードでIPSに述べた。「いずれにせよ、この占領と占領が引き起こした破滅的な治安の崩壊がなければ世界は今よりましだったことだけは確実に言える」。

IPSのバグダード特派員であるアリは、現在米国にいるイラクを専門とする記者ダール・ジャマイル----イラクを何度も訪れている----と協力して働いている。

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米軍報道官クリストファー・ガーバー中佐の言葉がふるっています。他国を不法侵略し膨大な人々を殺したうえで占領を続けていながら[イラクの人々の]「メッセージには必ずしも賛成しないが、それを言う権利は認める」。そもそもそんなことを言う権利はガーバー中佐を初めとする米軍にはないと思えます。

自分の家に侵入してきた居座った強盗に抗議の声をあげた人に対し、その強盗が「メッセージには必ずしも賛成しないが、それを言う権利は認める」と言うのは悪い冗談にさえなりません。

投稿者:益岡

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