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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070417k0000e030015000c.html
【ロンドン小松浩】ベン英国際開発相は16日、ニューヨークでの講演で「英国は『対テロ戦争』という言葉は使わない。軍事力だけでテロに勝つことはできないからだ」と述べ、ブッシュ米政権の「対テロ戦争」という考え方と距離を置く姿勢を示した。
ベン国際開発相は「ブレア後継」の労働党党首選で副首相の有力候補。副首相にならなかった場合も外相など重要ポストへの就任が見込まれており、今後はテロとの戦いを巡る米英の姿勢の違いが出てきそうだ。
英国政府はこのところ「対テロ戦争」という言葉を事実上避け、ブレア首相も「テロには軍事力だけでなく政治力によって対峙(たいじ)すべきだ」との言い方を多用してきた。しかし、「対テロ戦争」という表現自体を使わないと有力閣僚が明言したことはなかった。
現地からの報道によると、ベン国際開発相は「対テロ戦争という言葉は、暴力で自分の狭い考えを押し付けようとする連中をあたかも大物であるかのように感じさせ、勢いづけるだけだ」と述べた。
ブッシュ大統領は「対テロ戦争」での勝利を政権の最重要課題としているが、ポスト・ブレアの英国では対米追随色を薄めた外交路線を模索する動きが強まっている。
毎日新聞 2007年4月17日 10時00分