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□ブッシュ家とフセイン、ビンラディンのつながり [JANJAN/IPS]
http://www.janjan.jp/world/0704/0704133690/1.php
ブッシュ家とフセイン、ビンラディンのつながり
2007/04/14
【ニューヨークIPS=ルーシー・コミサー、4月4日】
ブッシュ大統領は、サダム・フセインとオサマ・ビンラディンが裏でつながっているということを対イラク開戦のひとつの口実にしたが、それはでっち上げだったという批判がある。しかしそれは間違いだ。実は2人はつながっている。だがそれは、ブッシュがいうような意味においてではない。
BCCI(バンク・オブ・クレジット・アンド・コマース・インターナショナル)という銀行がかつてあった。実は、レーガン大統領が、このオフショア銀行を使って、フセインやビンラディンに米国からの秘密資金を送っていたのである。
BCCIは、パキスタンの銀行家アガ・ハサン・アベディが、アラブ首長国連邦の元首であったザイド・ビンスルタン・アルナフヤンからの支援を得て1972年に設立した。その「企業戦略」は資金洗浄であった。麻薬や武器取引を金融面から支援し、腐敗した独裁者や政府高官、テロリストなどを相手とした。
そして、米国の中央情報局(CIA)が、80年代にアフガニスタンでソ連相手に戦っていたムジャヒディーンの中心人物のビンラディンに、20億ドルもの資金をBCCIのパキスタン国内の支店を通じて供給したのである。
他方BCCIは、イラク政府が米国内で利用していたイタリア国営銀行「バンカ・ナツィオナーレ・デル・ラヴォロ」(BNL)のアトランタ支店に資金を流すことによって、サダム・フセインをも支援した。1985年から89年の間に、米国からの資金40億ドルがひそかに流された。フセインはその資金で武器を買い、(米国の敵である)イランと戦ったのである。
ブッシュ大統領は個人的にも利益を得ている。BCCIの最大の出資者であるサウジ人投資家からの支援によって、ブッシュ氏の石油会社は経営危機を脱することができたのである。他方、ヘンリー・キッシンジャー、ブレント・スコウクロフト(ブッシュ[父]政権の国家安全保障顧問)らは、BNLの国際顧問委員会の一員であった。
BCCIは1991年に閉鎖されたが、それ以前に95〜150億ドルを詐取したといわれている。そのほとんどが今も返還されていない。
裏ルートでの米政権とフセイン、ビンラディンのつながりについて、ルーシー・コミサー(Lucy Komisar)の調査を伝える。(原文へ)
http://ipsnews.net/news.asp?idnews=37212
翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩
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(IPSJapan)