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http://teanotwar.seesaa.net/article/38683675.html から転載。
2007年04月14日
拷問と選択的怒り
拷問がどのように報道されるかについて。
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身サビの報道管制
拷問と選択的怒り
デーブ・リンドルフ
2007年4月10日
CounterPunch原文
イラク(?)革命防衛隊が英国海軍要員に拷問を加えたとされる出来事はニューヨークタイムズを初めとする米国各紙で土曜日の一面を飾るニュースとなり、米英ではそれに対する怒りが例外なしにほとんど至るところでまきおこった。
釈放されたばかりの15人の捕虜によると、彼らは目隠しをされたあとで銃の撃鉄を引く音を聞かされ、処刑されるのではないかと思わされ、また、お互いに隔離されて、怒鳴りつけられ、イランの領海に不法侵入したと告白させられたという。
こうした虐待を伴う取り扱いはひどいもので、誰だってこんな扱いを受けなくてはならないのは耐え難いが、けれどもここで正直に考えることにしよう。これらの扱いは、イラクやアフガニスタン、グアンタナモ、そしてポーランドからエチオピアにいたる世界中の各地にある米国の秘密「尋問場」で米軍の捕虜となった人々が耐えなくてはならなかった経験と比べるとまったく見劣りする。
米軍部隊----軍とCIA----の捕虜になった人々には、模擬処刑が実行され、殴り殺され、繰り返しウォーターボーディングを科される。ストレス姿勢を長時間強制的にとらされることで、筋肉と神経が傷つき回復しなくなる。正気を失うまで、感覚を完全に剥奪される----これは米軍捕虜ホセ・パディジャに加えられた方法である。長時間にわたって眠りを剥奪され、砂漠の太陽のもとで柱に縛り付けられ放置され、強いエアコンの前に裸で濡れた体のまま何日も晒される。犬をけしかけられ、性的な侮辱を受け、強姦され、コーランを侮辱する光景を無理矢理見せつけられる。
米軍はこうした拷問を捕虜に対して行使しているが、私たちはそれを知りさえしない----これが、グアンタナモの軍事法廷で捕虜の証言に報道管制を連邦当局が敷いた理由であり、デヴィッド・ヒックスとジョン・ウォルター・リンチという「テロリスト」として有罪とされた二名が、刑期の軽減と交換に彼らが拘束されていたときに受けた扱いについて話すことを禁じた箝口令合意に署名しなくてはならなかった理由である。
米軍による拷問をブッシュ大統領が承認したことが犯罪行為である理由を知りたいならば、今回開放された英軍の捕虜に聞いてみるとよい。これまでのところ、彼らに、捕虜を拷問する国々についてどう思うか訪ねた者はいない。
たぶん、彼らは、誰がやるにせよ、恐ろしい考えだというだろう。
これまで私が目を通したところでは、英軍捕虜に対する虐待的な取り扱いを報じた記事の中で、米軍兵士たちが米軍の監獄で捕虜に加えている拷問と関連づけたものはない。
これは、最悪のはったりジャーナリズムである。
これまでのところ、米国議会の誰一人として----拷問禁止法案を通そうとして大統領の署名付き宣言により反故にされたジョン・マッケーン上院議員も含め ----この、アメリカ合衆国が公式に認めて捕虜に対して加えている拷問についての典型的な箝口令について一言も発言していない。
デーブ・リンドルフは「Killing Time: an Investigation into the Death Row Case of Mumia Abu-Jamal」の著者で、カウンターパンチのコラムにもとづく新著「This Can't be Happening!」はCommon Courage Pressから発売されている。リンドルフの最新著は「The Case for Impeachment」でバーバラ・オルシャンスキーとの共著。
メルアドはdlindorff@(at)yahoo.com
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投稿者:益岡