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http://www.cnn.co.jp/business/CNN200704130006.html
世銀総裁、恋人優遇問題で謝罪 辞任求める声も
2007.04.13
Web posted at: 13:04 JST
- REUTERS
ワシントン(ロイター) 世界銀行のウォルフォウィッツ総裁が05年の就任当初、交際相手の女性に異例の昇進、昇給を認めたとして職員らが抗議している問題で、同総裁は12日、記者会見で「過ちがあった」と認め、謝罪した。
ウォルフォウィッツ総裁は「この問題についての判断を仰ぐため、理事会に委員会の設置を提案した」との声明を読み上げ、「どのような措置を言い渡されても受け入れる」と述べた。
ウォルフォウィッツ氏は国防副長官として対イラク戦略の立案を担当した後、ブッシュ米大統領の指名を受けて世銀総裁に就任した。当時、交際相手のシャハ・リツァさんが世銀で中東地域の広報を担当していたため、理事会の倫理委員会に相談。「利益相反」を避けるため、リツァさんの国務省への出向が決まった。リツァさんはこの際、大幅な昇進と昇格を認められており、総裁の関与が指摘されていた。
世銀の職員団体は、ウォルフォウィッツ総裁の行動によって世銀全体の品格が損なわれ、総裁自身も指導者としての信頼を失ったとして、辞任を要求している。この問題は先週、職員団体が指摘し、理事会が調査に乗り出したことから表面化したが、世銀内部では以前から、同総裁とブッシュ政権とのつながりなどを問題視する批判の声がくすぶっていた。