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以下は[机の上の空大沼安史の個人新聞(http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2007/04/post_f584.html)]からの転載。
2007-04-10
〔イラクから〕 シーア派に「反米闘争」の動き バグダッド陥落記念日に100万人が抗議デモ 戦闘化するサドル師のマハディー軍団 南部ディワニヤーで米軍と交戦
バグダッド陥落記念日の4月9日、イラク南部のナジャフで、イラク国内最大勢力、イスラム教シーア派による大規模なデモが行われた。
イラク南部を中心に結集したシーア派は、英紙ガーディアンがシーア派指導者、サドル師の側近の話として伝えたところによると、100万人から150万人に達した。(イラク政府の警察推定では100万人に達していなかったとしているが、大規模なデモだったことは間違いない)
シーア派のデモはクファから、聖都ナジャフに向かって行われ、ナジャフでは大集会が開かれた。
サダム・フセイン体制の崩壊記念日のこの日の集会は、反米一色に染まった。参加者たちは「われわれはサダムから解放された。われわれはいまや、再び解放されるべきである」「苦しみはごめんだ。アメリカは出てゆけ」といったプラカードを掲げ、気勢をあげた。
シーア派内の過激派、ムクタダ・サドル師は8日、声明を発表、「神は忍耐づよくあれと命令された。イラクの息子たちに対してではなく、敵に対して団結するよう命じられた。敵はシーア派の信仰、イスラムの信仰に息の根を止めようとして戦争に引きずりこもうとしている。しかし、彼らはそれをできない」と述べ、イラク政府軍のシーア派兵士らに連帯を呼びかけた。
サドル師率いるサドル派のマハディー軍団を中心とするシーア派武装抵抗勢力は、イラク南部のディワニヤーで、6日以来、米軍、イラク政府軍と戦闘を続けている。
米軍機の攻撃で7日、住民ら15人が死傷したことで抵抗は激化し、週末の2日間だけで米兵10人が戦死する激戦となっている。
サドル派が「反米」の旗印を掲げ、シーア派の大同団結を呼びかけた今回の動きは、スンニ派武装抵抗勢力だけでなく、シーア派も大規模な反米闘争に動き出す可能性を秘めたもので、今後の展開が注目される。
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http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,,2053327,00.html
http://www.nytimes.com/2007/04/10/world/middleeast/10iraq.html?_r=1&hp&oref=slogin
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米軍が要塞化して「政府」とともに立て篭もる「グリーゾーン」(安全地帯)の外、バグダッド市内の現場に踏みとどまり、命がけで取材・報道を続ける英紙インデイペンデント特派員のイラク・ルポ。「占領」の真実とは何か?……
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