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読売【フセイン政権崩壊4年、米軍早期撤退訴え数十万人デモ】
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070409it16.htm
フセイン政権崩壊4年、米軍早期撤退訴え数十万人デモ
【カイロ=長谷川由紀】米軍主導の多国籍軍進攻でサダム・フセイン政権が崩壊してから、9日で満4年を迎えた。
新生イラクを担う本格政府が発足して1年近くになるが、宗派対立が泥沼化する中、マリキ政権やその後ろ盾である米国に対する不満が増大しており、安定・復興への道筋は一向に見えてこない。
「占領者はイラクから去れ」「米国にノーを」
イラク中部のイスラム教シーア派聖地ナジャフで9日、巨大なイラク国旗や反米スローガンを掲げた信徒ら数十万人が、米軍の早期撤退を訴え、大規模なデモを行った。「暴力の根源は米軍侵攻にある」と訴える同派強硬指導者ムクタダ・サドル師が、旧政権崩壊4年にあわせて呼びかけたもので、バグダッドなど各地から信徒らが集結、星条旗を燃やすなどして気勢を上げた。サドル師派は、数日前から首都バグダッドなどで国旗を掲揚するよう呼びかけるなど、「統一イラク」を演出し、デモには、シーア派と対立するスンニ派信徒の一部も参加。同国北部のモスルでも米軍撤退を訴えるデモが行われた。
背景には、フセイン独裁体制から「解放」されて4年たっても、宗派対立激化で治安が悪化し、生活改善の見通しが立たないことへの強いいらだちがある。
治安対策を最大の課題に掲げるマリキ政権と駐留米軍は2月14日、首都バグダッドを中心に、宗派抗争の原因であるシーア派民兵組織やスンニ派武装勢力の大規模掃討作戦を開始した。しかし、摘発を警戒するサドル師や同師派シーア派民兵組織は首都から姿を消すなど潜行。一方、スンニ派武装勢力は同国北部や西部など首都以外でのテロ攻撃を激化、これに報復するシーア派のテロが発生するなど、抗争が各地に飛び火する展開となっている。
バグダッドでも、作戦開始直後に姿を消したシーア派民兵が最近、再び姿を見せ、米軍・イラク部隊による摘発をかいくぐりながら、スンニ派住民襲撃などを再開している。
バグダッドに住むスンニ派の医師シャキール・アフメドさん(52)は「サダム時代は誰が力を持っているかはっきりしていた。今はそれがわからない。強い者だけが生き残る世界になってしまった」と語った。
(2007年4月9日23時40分読売新聞)
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