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パレスチナでは詩を通してアイデンティティを取り戻す (PBS) @
http://www.asyura2.com/07/war90/msg/659.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2007 年 4 月 06 日 03:23:17: 6nR1V99SGL7yY
 

In Palestine, Identity Is Regained Through Poetry
http://www.pbs.org/newshour/bb/entertainment/jan-june07/poetry_03-22.html

Poets in the Arab world have historically been important
cultural figures, and this tradition continues among Palestinians.
In the second of his reports on Middle East poetry,
Jeffrey Brown discusses poetry's role in Arab society
with three leading Palestinian poets.
アラブ世界の詩人は歴史的に重要な文化人でした。
そしてこの伝統はパレスチナ人の間でも受け継がれています。
中東の歌に関する報告の二番目に、ジェフリー・ブラウンは
アラブ社会における詩歌の役割を三人の主導的なパレスチナの詩人と論じます。

SAMIH AL-QASIM, Poet:
The populations are mixed, Muslims, Christians, Jews.
ここにはイスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒が混在して暮らしています。

JEFFREY BROWN: The home of Samih al-Qasim sits high on a hill in the
ancient Galilean village of Rama, famous for its abundant olive groves.
His family has lived in the village for centuries.
Al-Qasim was born in 1939 and was 9 when this region became
part of the new state of Israel, following a bloody war.
Around the same time, he learned of his calling in life.
サミ・アル・カシムさんの自宅は
ラマ市内にある古代ガリラヤ村の小高い丘の上にあります。
村は豊かなオリーブ果樹園で有名で、
カシム家は何世紀にもわたりこの村に住んでいます。
アル・カシムさんは1939年に生まれ、九歳の時、この地域は
血まみれの戦争の後にイスラエルの新しい領土の一部になりました。
同じ頃、彼は自分の天職を知ったといいます。

SAMIH AL-QASIM: In the elementary school one day, the teacher of Arabic
came and he said, in a dramatic way: We have a poet in this class.
And everybody looked at -- we looked at each other.
Who is the poet here?
And he wrote a few lines on the black board.
And I discovered, I'm the poet.
ある日、小学校でアラビア語の先生がドラマチックにこう言ったんです。
このクラスには詩人がいると。
皆顔を見合わせて、その詩人とは一体誰なんだろうと思います。
すると先生は黒板に何行か詩を書きました。
私は自分がその詩人であることを知ったんです。

JEFFREY BROWN: It was a role he would grow to play in a very public way.
As a young man living in an Arab village under Israeli military law
in the 1950s and '60s, he recited his verses throughout the region,
and was jailed several times for his writing.
Later, recognized as a leading poet and intellectual,
he would get to know many political leaders, Palestinian and Israeli.
Words, he says, are his tools.
カシム氏はその後詩人としてその役割を公のかたちで演じるようになりました。
イスラエル軍統制下の50年代から60年代にかけて、
カシム氏はパレスチナ人の村でその青年期を送りました。
各地を回って詩を読み、何度も刑務所にも入りました。
その後、最も優れた詩人、知識人として認められ、
パレスチナ、イスラエル双方の多くの政治指導者との面識もできました。
言葉は自分にとっての道具だと言います。

SAMIH AL-QASIM: At the very beginning,
it was a matter of surviving, just to stay in your homeland.
And then you discover that you deserve more, not only to stay
in your homeland, but to live free and equal in your homeland.
So, language became an instrument.
最初はとにかく生き延びること、生まれた土地に留まることが大切でした。
しかしその後、単にそこに留まるだけでなく、
その中で我々は自由、平等に生きていく価値があることに気づいたんです。
そして私にとって言語はその為の道具となったのです。

JEFFREY BROWN: English readers can now read his words
in a volume titled "Sadder Than Water."
Here, there are poems that mix anger and sorrow,
longing and love, and ancient land and modern life.
カシム氏の詩は英訳され、「水よりも哀しく」というタイトルで
出版されています。
そこには、怒りと哀しみ、切望と愛、古代の土地と現代の生活を
織り交ぜた内容となっています。

SAMIH AL-QASIM: I hope I could have more time to write love poems only,
because I feel it, and I want it, and I need it.
But you can't be concentrated in love poems when your life is threatened.
You have, first of all, to defend your life, your existence.
愛に関する詩だけを書く時間があれば良かったのにと思います。
なぜなら私自身、愛を感じ、求め、必要としていますからね。
しかし自分の命が脅かされている時に、愛の詩だけを書く訳にはいかないんです。
まず何よりも自分の命、自分の存在を守らなければならないんです。

JEFFREY BROWN:
One of the early poems is called "End of a Talk With a Jailer."
初期の作品の一つ、「看守との話しの終わり」

SAMIH AL QASIM: "From the narrow window of my small cell,
I see trees that are smiling at me and rooftops crowded with my family,
and windows weeping and praying for me.
From the narrow window of my small cell,
I can see your big cell, your big cell."
「小さな独房の狭い窓から木々が私に微笑みかけているのが見える。
そして屋根の上には私の家族。
窓は私の為にすすり泣き、祈ってくれている。
小さな独房の狭い窓から私には貴方の大きな部屋が見える」

JEFFREY BROWN: The poem is called "End of a Talk With a Jailer."
So, even in this situation, you wanted to communicate.
この作品のタイトルは「看守との話しの終わり」ということですが、
こうした状況でも貴方はコミュニケーションを求めていたんですね。

SAMIH AL-QASIM: Yes, of course.
I never considered the struggle of my people
with the Israeli people as a struggle, a hopeless case.
I always believed -- and I still believe that
we can overcome this struggle.
はい、もちろんです。
私はパレスチナ人とイスラエル人の闘争を、
闘争だとか絶望的だとは一度も考えたこともないんです。
私は常に、そして今でもこの闘争を乗り越えることができると
信じているんです。

JEFFREY BROWN: Samih al-Qasim is an optimistic man,
and, as we learned, a gracious host.
But he is also realistic, especially about the dangers of being
a writer amid the rising extremism of the Middle East.
カシム氏は楽観主義者で、我々を親切にもてなしてくれました。
しかし彼は現実主義者でもあり、特に中東地域で過激派が台頭する中、
作家であることの危険性について現実的に捉えています。

SAMIH AL-QASIM: There's a lot of violence.
And in the medieval -- even in the medieval times,
there was an argument between books.
A philosopher wrote a book.
Another one faced him with another book.
暴力事件が頻発しています。
中世の時代には、本には本で主張を戦わせました。
ある哲学者が本を書けば、別の哲学者がまた別の本を書いて対抗したものです。

Now the -- the confrontation is between the book and the pistol,
the poem and the -- the bomb.
So, it's not fair. It's not a fair confrontation.
しかし今は、本にピストル、詩には爆弾で対抗するという構図になっていて、
これはフェアな戦いではありませんね。

Israel's Poetry Reflects Story of a Nation
http://www.pbs.org/newshour/bb/entertainment/jan-june07/poetry_03-21.html

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