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http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200704031958
【テクノバーン 2007/4/3 19:58】Googleがハリケーン「カトリーナ」で被災したニューオリンズを中心する地域の地図情報を被災する以前の情報に差し替えていた問題に関して、GoogleMap/Earth担当のジョン・ハンク氏(写真)は2日、公式コメントを発表した。
ハンク氏によると2005年にハリケーン「カトリーナ」によってニューオリンズを中心する地域が被災した直後、Googleはこの地域の復興に役立てるためにNOAAやNASAなどが公開している衛星画像を総動員することで、マニュアルの作業でこの地域の情報を被災直後の最新の情報に更新したという。しかし、2006年9月に画像データをより高解像度のものに差し替える作業を行ったために、マニュアルで置き換えたニューオリンズを中心する地域の情報も結果的に古いものに差し替えられてしまったとしている。
その上でハンク氏は、この高解像度への差し替え作業はGoogleMap/Earth全てを対象として実施されたため、この更新作業によってニューオリンズを中心する地域の情報が古いものに置き換えられてしまったことには気づかなかったと述べた。
このGoogleによる地図差し替え問題は3月30日に開催された米上院科学技術委員会で正式に取り上げられ、現在、上院科学技術委員会で調査が行われている最中となる。
上院科学技術委員会のブラッド・ミラー委員長は「ハリケーン・カトリーナ以前の古い航空写真を用いることはハリケーン・カトリーナの大被害の犠牲者に対してエアブラシを吹きかけて歴史から消し去るようなものだ」と発言し、この件でGoogleが行った行動を強く非難していた。
これとは別にGoogleはマレーシア政府から要求がなかったのにも関わらずマレーシア国内にあるマレーシア軍の軍事施設の部分だけを解像度の低いものに差し替えることを行っていたことも明らかになっている。
このマレーシアの地図情報差し替え問題に関してマレーシアのナジブ国防相は先月末、軍事施設の箇所だけ隠蔽することは間接的に、そこに重要施設があるということを教えてしまうものだと述べて、Googleが行った行為を非難していた。
内外の政府高官による非難が突然、舞い上がる形となったこの地図改ざん問題。米上院科学技術委員会ではGoogleがどのようにして地図情報を収集、管理しているのかについても調査を行うとしており、こうした情報操作がどのような意図の元で行われていたのか、近く明らかとなりそうだ。