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□[仏大統領選]治安問題浮上し、ルペン氏支持率伸ばす|毎日新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/3103386/
[仏大統領選]治安問題浮上し、ルペン氏支持率伸ばす
【パリ福井聡】パリ北駅で3月末、不法滞在のコンゴ人男性が無賃乗車し、駆けつけた警官と移民系若者が衝突した事件を機に、治安問題がフランス大統領選挙(第1回投票=4月22日、決選投票=5月6日)の争点に浮上する兆しを見せ、極右政党・国民戦線のルペン党首(78)が支持率をじわりと伸ばしている。ルペン氏は02年の大統領選で、治安を巡る国民の不安などを背景に決選投票に進出、今回も「ルペン・ショック」の再現を目指している。
調査機関CSAが3月30日に発表した第1回投票の支持率は(1)右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)26%(2)左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)24.5%(3)中道派・フランス民主連合のバイル議長(55)19.5%(4)ルペン党首15%――の順。前週と比べ、3月26日の辞任まで内相として治安対策にあたってきたサルコジ氏の支持率は変わらず、不法移民問題で強硬派のルペン氏が2ポイント伸ばした一方で、協調派のロワイヤル氏、バイル氏がいずれも1.5ポイント下げた。
事件は3月27日深夜に発生した。改札を乗り越えたコンゴ人男性を駆けつけた警官が逮捕。これを目にした移民系の若者数人が移民系住民に対する警官の過剰反応の一環と受け取って騒ぎ出し、300人ほどに膨れ上がった若者が暴徒化、窓ガラスを割ったり、自販機を壊すなどした。
事件後、ルペン氏は「北駅で起きた事は仏社会の現実であり、治安は選挙戦の大争点となった」と指摘、サルコジ氏も「移民であろうとなかろうと非行や無賃乗車には毅然(きぜん)とした対応が必要だ」と強硬姿勢を示した。これに対して、ロワイヤル氏は「対立はサルコジ内相時代の移民融和策失敗の結果」と反論、「犯罪への私の対応は柔軟ではない」と応戦した。
ルペン氏は02年大統領選の第1回投票で16.86%を得票し2位に入ったが、今回の選挙の支持率世論調査では、バイル氏が20%前後まで伸ばしたこともあり、これまで12%前後で4位に甘んじてきた。しかし、「世論調査で極右支持者は意思表示をしない傾向がある」の指摘もあり、今回の騒乱を機にルペン氏が再び「台風の目」となる可能性も出ている。
2007年04月01日19時55分