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【ワシントンD.C./米国 29日 AFP】
イラク駐留米軍の撤退期限を設定した撤退法案が米上院で可決される見通しとなった。ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は法案が可決された場合拒否権を行使する方針を明言している。
上院本会議で審議中の法案には、イラクやアフガニスタンでの戦費支出の代わりとして「撤退目標は2008年3月31日」と期限を明記した条項が盛り込まれている。これに対し共和党は撤退期限の条項削除を求める修正案を提出していたが、民主党議員らが同法案修正に反対、27日の上院本会議で否決された。米上院は29日までに、撤退法案を採決に持ち込む見通し。
一方、ブッシュ大統領は28日、「悲惨な結果」を避けるためとして、上院で法案が可決された場合は拒否権を行使するとの意向を改めて表明している。
これを受け、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は同日、記者会見で「米大統領と議会の民主党指導者らが歩み寄るべき時期が来た」と述べた。
「イラク戦争を終結させイラク駐留米軍が即刻、無事に帰還できるよう、われわれは話し合う必要がある。そして米国民にとって『正しいこと』をし、イラク戦争の問題を解決すべきだ」
「(イラク戦争は)大勢の命を奪い負傷者を出しているだけではなく、われわれの治安を脅かし、財政的にも巨額の負担を強いている。さらに米国の評判を落とす結果になった。この戦争で受けた犠牲はあまりにも大きい」。
ブッシュ大統領と共和党議員らは、駐留米軍の大規模増派などのイラク新政策により、イラクにおける党派間抗争の鎮静化できたと主張しているが、民主党のハリー・リード(Harry Reid)上院院内総務がこれに反論。
上院議会で「『新政策は機能しており、効果が出るには時間がかかる』というが、こうした考えは幻想でしかない。今日のイラクは4年以上前と同じように抗争が多発し、混乱状態が続き、大勢の命が奪われている」と述べ、対決姿勢を強めている。
ペロシ下院議長とリード上院院内総務は28日、ブッシュ大統領に書簡を送り、「拒否権行使を主張し続ける場合、イラク戦費支出を不必要に遅らせる結果となる」と警告している。
http://www.afpbb.com/article/1467979
http://www.guardian.co.uk/cartoons/stevebell/0,,2038132,00.html
http://image.guardian.co.uk/sys-images/Guardian/Pix/steve_bell/2007/03/19/steve.jpg