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http://www.afpbb.com/article/1465848
【ロンドン/英国 28日 AFP】英軍兵士が領海に侵入したとして、23日にイランに拘束された事件で、英政府は28日、イランとの国交を断絶した。
トニー・ブレア(Tony Blair)首相は同日、イランに対する外交圧力を強めることを誓い、この対立によってイラン政府は「完全な孤立状態」に直面している、と述べていた。
拘束された海軍兵士8人、海兵隊員7人は、イラン・イラク国境を流れるシャトルアラブ(Shatt al-Arab)川河口(ペルシャ湾北部)で銃口を向けられ拘束された際、イラクへの密輸を監視する定期積荷検査中だった、と英成府は主張。一方でイラン側は、英部隊はイラン領海内に侵入していたと主張していたが、英だけではなくイラク政府もこれに反論した。
28日になって英軍は、拘束現場がイラン領海内ではなくイラク領海内だったとの証拠を発表していた。同政府は「英兵士拘束は不当な奇襲攻撃だ」と非難を重ねた。
英海軍チャールズ・スタイル(Charles Style)中将は会見で、地図と全地球測位システム(GPS)に記録されたデータを公表しながら、拘束された15人がいたのはペルシャ湾のイラク領海内1.7海里の付近だったと述べた。
「イラク軍の行為は不当で誤っている。そのこと自体も遺憾だ」
また、英政府として領海侵犯を主張するイランに明確に反論していく、とした。
スタイル中将の談話によると、英国高官と交渉中のイラン側は、拘束地点についてこれまでに2か所を挙げてきたと言う。最初に挙げられた地点がイラク領海内で、後からイラン領海内に変わったと言う。
英軍兵士拘束事件は、イランの核開発計画をめぐりすでに十分、緊張の高まっていたイランと欧米諸国間の関係にさらなる危機を上乗せした。マーガレット・ベケット(Margaret Beckett)英外相は27日、事件に対応するためトルコ訪問の日程を短縮して切り上げ、翌28日、議会で声明を発表した。
イラン政府は拘束地点について一歩も譲っていないが、駐英イラン大使館は28日、同国と英国の両政府の対立を解決できる「自信」を表明していた。