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イラン軍がイギリス兵を拘束
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投稿者 これは大変だ 日時 2007 年 3 月 27 日 18:46:36: Kq60bFHMy4Bd.
 

http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/diary/200703270000/
2007/03/27
イラン軍がイギリス兵を拘束 [ パワーポリティックス非公式情報 ]

イランの領海を侵犯したとしてイギリス兵15名が3月23日、イラン海軍に拘束された。イギリス国防省はイラク領海で臨検中の出来事だとしているのだが、APの報道によると、その海域から戻ったイラクの漁民は別の話をしている。イギリス船はイラクがコントロールしていない海域にいたと、イラクのハキム・ジャッシム准将は漁民から聞いたというのだ。いずれにしろ、今回の出来事でイラン情勢の緊迫度が高まったことは確かだろう。

ジョージ・W・ブッシュ大統領の第2期目がスタートして以来、アメリカやイスラエルのイラン攻撃に関する報道が繰り返されてきた。核兵器を使用した作戦が準備されているとも言われている。こうした動きをアメリカの調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュは2005年1月の記事で紹介、ベトナム戦争の泥沼化した実態を暴露した元米国防総省の高官ダニエル・エルズバーグはブッシュ政権が終わる2008年までにイランを攻撃する可能性があると警告している。また、今年3月23日にはイスラエルの新聞「エルサレム・ポスト」が外交筋の話として、今年末までにイラン攻撃が実行される可能性があると伝えている。

これに対し、ジェームズ・ベーカー元米国務長官のような「旧保守グループ」、あるいは少なからぬ軍幹部は戦争を回避しようと画策、その一方で1970年代から戦争好きだったドナルド・ラムズフェルドは国防長官を辞めている。アメリカ国内で反戦運動も活発化してきた。

とはいうものの、ラムズフェルドの「弟分」で、自分自身も軍需産業と深い関係のあるリチャード・チェイニー副大統領は健在。イスラエルがイラン攻撃をあきらめたとも思えない。キリスト教原理主義団体の後押しもある。戦争の可能性は残っている。

イランを攻撃するためには、何らかの切っ掛けになる出来事が必要。例えばヒズボラやハマス関連の事件も考えられるが、「第2のトンキン湾事件」がペルシャ湾で起こるのではないかと懸念する声もある。今回のイギリス兵拘束がそうした事件に発展する可能性も否定できない。

1981年、イスラエル軍はイラクの原子炉を空爆で破壊した。IAEA(国際原子力機関)の査察を受けていた核施設だったのだが、イスラエルはお構いなしに攻撃して目的を達成した。この「成功体験」が忘れられない人もいるのだろう。

しかし、イランはイラクと違って施設を分散、しかも地中の堅固な建造物で守られていると言われている。武力で核開発計画をつぶせる可能性は小さいと言われているのだ。しかも、攻撃が実施されれば「親米イスラム諸国」でも国民の反米感情を抑えることは難しくなる。サウジアラビアでさえ、「アメリカ離れ」することもありえる。

「イスラエル市民」だったボリス・ベレゾフスキーがボリス・エリツィンの時代のようにロシア経済を支配、ネオコンたちがベネズエラでクーデターを成功させていたなら状況は違っただろうが、今の国際環境の中でイスラエルが石油を支配することも難しそうだ。1990年代からネオコンに従ってきた日本はイラン攻撃があった場合、どのように対処するつもりなのだろうか?

Last updated 2007/03/27 01:35:01 PM

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