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□アルカイダがモガディシオでの指揮官を任命 戦闘激化で数百人が避難 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3087682/
アルカイダがモガディシオでの指揮官を任命 戦闘激化で数百人が避難
【アルジャジーラ特約22日】ソマリア暫定政府のサラド・アリ・ジェレ国防副大臣は22日の記者会見で、アルカイダが「アデン・ハシ・アイロ」という名の男性を首都モガディシオの指揮官に任命したと明らかにした。
同国防副大臣によると、アイロ指揮官は既に、モガディシオで発生している暫定政府軍・エチオピア軍と反政府勢力、イスラム法廷会議メンバーたちとの戦闘を指揮しているという。
また、同国防副大臣はこの会見で、「モガディシオで現在起きている戦闘は政府軍・エチオピア軍側が反政府勢力を制圧しない限り、収まることはない」との見方を示した。
その上で、同国防副大臣は「抵抗があろうとも、われわれはモガディシオの治安安定化に努める」と強調、首都に展開している反政府武装集団への壊滅作戦を続行する方針を明らかにした。
同発言が示すように、モガディシオではこの日も、ソマリア駐留中のエチオピア軍部隊とイスラム法廷会議の武装集団が戦闘を展開、このため戦闘地区などの住民数百人がモガディシオを出て、安全な場所に避難した。
政府軍側が出した命令に従い、住民たちは家財道具などを積み込んだ手押し車などを使って、首都から避難していった。
この日の戦闘では政府軍側の基地が攻撃されたのに対し、エチオピア軍が戦車を出動させて砲撃を繰り返した。
避難民の1人で6人の子どもを抱えた母親、アミナ・サブリエさんは「(イスラム法廷会議の拠点)シルコレ地区から逃げてきた。政府軍側も反政府勢力側も戦争を始める準備をしているようだ。首都にこれ以上とどまっていたら最悪の目に遭う」とAFP通信の取材に答えていた。
別の住民、モハメド・ムクタルさんは「ここ数年で、このような住民の大量脱出はなかった」と話していた。
一方、首都での政府軍攻撃を扇動しているとされる氏族、ハウィエは暫定政府軍側の出した首都からの撤退命令を拒否するとともに、同政府軍側がハウィエ氏族への攻撃を計画していると非難した。
イスラム法廷会議の戦闘員はハウィエ氏族出身者がほとんどで、政府軍・エチオピア軍が昨年12月に同会議勢力を敗走させるまで、同市族出身者が首都モガディシオを制圧していた。
同氏族のスポークスマンは「われわれは侵略行為に対して戦っている」と主張している。
また、21日に起きた暫定政府軍・エチオピア軍とイスラム法廷会議勢力との戦闘での死者は約60人に上った。
同日の戦闘では怒りをあらわにした市民たちが、死亡した同政府軍とエチオピア軍兵士の遺体を通りで引き回した。
モガディシオの混乱状態に関し、アルジャジーラと単独会見したゼナウィ・エチオピア首相は、ソマリアに進駐しているエチオピア軍が危険な状況に追い込まれているとの見方を否定した。
その上で同首相は、「わが軍は撤退の第一段階を終えたところで、数日以内に第二次撤退を行う。ソマリア情勢は改善しつつある」と強調した。
同首相はモガディシオの現状が誇張されて伝えられていると指摘、続けて「確かに、首都の情勢には問題があるが、その他のソマリア各地は安定している。モガディシオにしても、その人口が220万人で、銃器が野放し状態なのを考慮すれば、現状は予想通りであり、特別に劣悪というわけではない」との見方を明らかにした。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2007年03月23日04時22分