★阿修羅♪ > 戦争90 > 272.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
Security struggle in Iraq's south
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6471105.stm
Iraqi police loyalty concern (ビデオ映像 2分26秒)
http://news.bbc.co.uk/player/nol/newsid_6470000/newsid_6473500/6473519.stm?bw=nb&mp=rm
「英軍に代わり、イラク警察が治安をしっかりと維持している筈のディカール州。
しかし州都ナザリアの治安は悪く、
豪軍は車輌を一時停車することもままなりません。
車内にいるのはイラク警察の視察に訪れた英軍のブラウン大佐です。
イラク側には緊張感が広がっています。
昨夜、別の警察署が民兵の襲撃を受けたばかりです。
警察内部に内通者がいたとみられています。
ディカール州の警察長官に部下の何割くらいが信用できないか尋ねてみました。
(Brigadier-General ADUL HUSSEIN al SAFEE:Dhi Qhar Police Chief)
『三分の一は信用できません。民兵と繋がりがあります』
では、イラク内務省の方に問題の撲滅の為、
どんな対策をとっているか聞きましょう。
(Brigadier-General GHALIB al JAZA'AERE)
『連中は政治的に保護されているんです。
読み書きもできない人を四百人も採用せざるをえませんでした。
警察の上層部にもそんな人がいますが、首にできないんです』
ある警官は英軍の攻撃に使う武器を救急車に乗せて運び込もうとして
免職処分になりましたが、政府の意向で復職し、何と昇進まで遂げています。
しかし権限を移譲しているので、英軍は指をくわえて見ているだけです。
(Colonel ED BROWN)
『一筋縄ではいきませんよ。
イラク警察は困難な課題を抱えているんです。
我々にできることといえば、治安維持の権限を取り上げることなしに
できる限りの支援をすることだけですね。
これはあくまでイラク側の問題であり、
それはイラク側も認識していますから』
ディカール州の現状はバスラの未来の姿でもあります。
イラクの治安はイラク人の手に委ね、英軍は撤退していくのです。
警察官の三分の一が民兵と繋がりがあり、信用できず、
武器を密輸する警官がいて、読み書きができない人物が上層部に居座っている。
ひどい状況ですが、英軍側はもうこれはイラク側の問題であり、
イラク側が解決すべきことだとしています」
<ディカール州の現状について総括して下さい>
(PAIL WOOD)
英軍撤退の条件は、有能で信頼できるイラク警察を作り上げることです。
ですからレポートで紹介したように、
犯罪者が民兵の後押しを受けて警察に入り、
政治的に敵対する人を誘拐し、拷問するといった事態が
明るみに出たのは非常に拙い事態ですね。
フセイン政権時代の方がましだったという声もあります。
しかし英軍はイラク警察が自力で治安維持にあたらねばならない状況に
イラク警察を追い込まないと自立心が育たないとし、
いずれ民兵相手の戦いに勝利を収められるとしています。
実際にムサンナ州では四日間の戦闘の末、警察が民兵組織を打倒しました。
その際、英軍に支援要請がありましたが、
英軍は自力で何とかしないといけないと要請を拒絶しました。
この結果、イラク警察は民兵60人を拘束し、多数を殺害しています。
英軍のある高官は現状についてこう語りました。
我々は自分達が築いた治安体制が撤退前に崩れないか心配で、
後ろを振り返り振り返りしながら、忍び足でイラクの出口に向かっている。