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イラン攻撃と政治的影響〜得をするのは大統領(伊RAI)
07年3月15日
英紙サンデータイムズによると、イラン攻撃で標的となる
可能性があるのはイスファハン・ナタンツ・アラクの
3核施設。 米Global Securityサイトは可能性として
その他15箇所をリストアップしており、そのほとんどが
百万都市に隣接している。
攻撃は夥しい民間被害をもたらすだろう。 それが中東
政治情勢に与える影響も同様に甚大なものと考えられる。
そのひとつが、否応なく巻き込まれるイランと国境を
接するイラクのシーア派の再組織だ。この大きな集団を
まとめる指導者が不在とあれば、脆いイラク政権の解体
にも繋がるだろう。
衝突が鎮まったばかりのレバノンのヒズボラとイスラエルが
一発触発状態になり、調停のために駐留している国際部隊も
リスクに晒される。
しかし最も被害を受けるのはイランの内政であろう。
最近発令されたファトワは、ある意味法律より重んじられる
ものであるが、原子力爆弾の使用を禁ずるものであった。
これは抑制された内外へのメッセージであるとともに、
宗教権力と政治権力のトーンの違いを表している。
宗教、政治、経済の3つの柱が同居するイランに、不一致と
分裂がみてとれる。
この3つの世界は核施設攻撃にどう反応するか。
外から見えないこの国の複雑さは、容赦ない政権批判を続けて
主権をうかがうイランのエコノミストたち、現政権の外交政策を
批判する反体制派の声を聞くことだ。
しかし外国メディアが攻撃の脅威を煽れば煽るほど、市民の
結束と大統領への支持が強固なものになる。
我々は中東エリアにウェブの影響力を持つオルベイト研究所を
訪れた。イラク シーア派指導者大アヤトラ シスターニ師
ゆかりの地コムにあるその研究所には、毎日数百のメイルが届く。
大半が宗教的アドバイスを求めるものだが、イラン情勢に関する
議論も広がっているという。
ウェブを突破口とした情報伝達は、イラン内外のシーア派に
攻撃時にイラク、レバノンに近接するシーア派社会が受ける
余波の予測を可能にした。
しかしヨーロッパもイラク国境付近への攻撃がもたらす
余波から逃れることはできないだろう。
イラン攻撃。この時点で得をするのは誰だろう?
当然ながら有事に際して責任ある職務を果たすべくイラン
国民から選ばれた大統領であろう。
ペナルティを課されるのは誰か?
いまあの国に存在する少数派の意見と民主主義だ。
これがアメリカの目的なのだろうか?
http://www.rainews24.it/ran24/rainews24_2007/inchieste/15032007_iran/