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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070317k0000e030052000c.html
【ワシントン及川正也】ブッシュ米政権は16日、イラク戦争開戦から4年(イラク現地時間20日)を迎えるにあたり、イラク政策の実績を盛り込んだ報告書を発表した。イラク駐留米軍の増派により2月初旬から開始した米軍・イラク治安部隊合同作戦が「進展を遂げている」と成果を強調している。しかし、イラク開戦で米国と鋭く対立したドビルパン仏首相(当時外相)は同日、「イラク戦争で超大国・米国のイメージが砕け散った」と批判、同戦争が国際社会に与えた重大な影響を指摘した。
03年3月に始まったイラク戦争と米軍のイラク駐留は米東部時間19日(現地時間20日)で4年となる。ホワイトハウスが16日に発表した報告書は増派戦略について「忍耐と決心」が必要とし、「完遂するには何カ月もの時間を必要とする」と指摘した。
具体的な成果として(1)バグダッド市内に新設する米イラク共同治安監視所45カ所のうちほぼ半数を設置した(2)2月初旬以降、バグダッドでの宗派間抗争が1月より減少した(3)米軍などの活動が制限されていた反米武装勢力の拠点サドルシティーでの作戦を約3年ぶりに再開した−−などを挙げている。
しかし、情勢が安定に向かっているかは即断できない。国防総省が14日に発表した報告書では昨年10〜12月の駐留米軍やイラク人らへの攻撃や死傷者数は開戦後最悪となり、今年1月の週間あたりの平均攻撃件数は1047件で年末から大幅に増えた。
イラク戦費は5000億ドルに近づき、12年にわたったベトナム戦争をしのぐのは確実で、最終的には1兆ドルを超えるとの見方もある。訪米中のドビルパン首相はマサチューセッツ州のハーバード大学で講演し、米メディアによると、イラク戦争で「(米国だけでなく)西側全体のイメージも傷付いた。多国籍軍は08年中に撤退すべきだ」と述べた。
毎日新聞 2007年3月17日 11時56分