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検事8人解雇で米司法長官が陳謝 「誤りあった」と
http://cnn.co.jp/usa/CNN200703140011.html
2007.03.14
Web posted at: 16:29 JST
- CNN/AP/REUTERS
ワシントン──ゴンザレス米司法長官は13日、記者会見を行い、連邦検事8人の解雇をめぐって「誤りがあった」として陳謝した。長官は、8人が解雇理由の説明を受けるべきだったと語るとともに、この件に関する議会への説明が「不完全」だったと述べた。また、司法に関連する全ての情報や決定を把握しているわけではないと強調した。
民主党のチャールズ・シュマー上院議員(ニューヨーク)は直ちに、ゴンザレス長官の発言を「言い訳」と批判し、「8人の解雇理由を知らなかったなら、長官にとどまるべきではない」と辞任を求める姿勢を示した。
ブッシュ政権は8人の解雇を、職務怠慢に伴う通常の人事だと説明している。ただ、民主党は、政権が中立の立場にある検事に影響力を行使したと批判し、ホワイトハウスが深く解雇に関与していたことを裏付ける電子メールについて調査中としている。
メールは、ゴンザレス長官の部下であるサンプソン司法長官補佐官が昨年1月1日、マイアーズ前大統領法律顧問に送信した。サンプソン氏はこの中で、任期4年が終了した連邦検事の交代の是非についてマイアーズ氏がブッシュ大統領に質問したことを指摘し、「司法省と大統領顧問事務所が連携し、人数を限定して検事交代を図ることを勧める」と述べた。
サンプソン氏はまた、昨年9月13日のメールで、「解雇予定」と「解雇が必要と判断される」検事のリストをマイアーズ氏に送信し、米愛国者法の規定を利用して通常の検事任命手続きを回避することを提案した。同法は任期未定の暫定検事を、上院の承認なく任命する権限を大統領に付与している。サンプソン氏は、好ましい人材を迅速かつ効率的に任命できるうえ、ホワイトハウスの政治的負担を軽減する、と同法利用の利点を挙げた。
シュマー議員は、サンプソン氏のメールを「前例のない背任と職権乱用、司法省の悪用」と非難。同議員はまた、ホワイトハウスが米中央情報局(CIA)工作員身元漏えい事件で有罪評決を受けたルイス・リビー前副大統領主席補佐官に続き、サンプソン氏を「スケープゴート」に仕立てた、とホワイトハウスに警告した。
シュマー議員とともに上院司法委員会のメンバーであるエドワード・ケネディ上院議員(民主党、マサチューセッツ)も、「議会に対する公正さに欠け、法治と立憲制度を軽視した」として、ゴンザレス長官の辞任を求めた。
長官は辞任を否定しているが、サンプソン氏は批判の矛先を向けられて12日に辞任した。
スノー米大統報道官は、マイアーズ氏がブッシュ政権2期目の初めに連邦検事全員の交代を検討していたことを認めたものの、「提案」であり「勧告」ではなかったと釈明した。大統領から検事人事をめぐって「特定個人の推薦はなかった」(スノー報道官)という。