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現状は、ベトナム症候群(ベトナム・シンドローム)の再現である。
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http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/us_troops_crisis3.htm
[シリーズ米軍の危機:その3 イラク帰還兵とイラク症候群]
イラク症候群:イラク帰還兵をめぐる諸問題の急速な顕在化
−−負傷と社会復帰の困難、PTSDと精神疾患、社会不順応、薬物汚染・アルコール中毒の蔓延、妻・子どもへの暴力と家族崩壊、自殺と犯罪、職場復帰の困難、失業とホームレス化、所得減と生活苦、劣化ウランなどによる慢性疾患、そしてブッシュ政権による切り捨て政策等々−−
(1) ブッシュ政権は必死だ。何とかしてイラクから米国民と世界の目を逸らそうとして、レバノンやイラン、北朝鮮や中国を焦点化しようとしている。マスコミもイラク関連の報道を極端に減らしている。国内外の世論の関心は大幅に後退している。
しかし現実には、米によるイラク占領統治は混迷を深め、米軍兵士の犠牲者は拡大の一途をたどっている。1月30日の国民議会選挙から2カ月近くを経ても「移行政府」が発足できない状況が続いている。イラク民衆の犠牲者は増え続けている。
米兵の死者も、ついに1500人を越えた。3月30日時点で1543人にのぼっている。負傷者は2万1000人にも達しているとの報告もある。米軍兵士の大半は、低所得者層の若者、就職できない若者、生活困窮者、米国籍を求める不法移民等々によって構成されている。彼らは、イラク人に対しては加害者、侵略者であるが、彼ら自身もまた、ブッシュ政権によって戦場に送りこまれた「犠牲者」でもある。その彼らが、戦場で倒れ、ある者は棺に納められ、ある者は肉体的、精神的に傷つき、大量に帰還しているのだ。
(2) 。ベトナム戦争が終結してからも長期にわたって、帰還兵の問題は社会に非常に広範で深刻な影響を及ぼした。今年はベトナム戦争終結からちょうど30年を迎えるが、現在においてもまだベトナム・シンドロームの後遺症は続いているのである。
傷を負い、障害者となった帰還兵の苦しみ。戦場での激烈な体験によって引き起こされるPTSDをはじめとする帰還兵の精神疾患。それと不可分に結び付く社会不順応。帰還兵のホームレス化。薬物汚染、アルコール中毒の蔓延。帰還兵と周囲との隔絶、妻や子どもへの暴力、家族の崩壊。帰還者による犯罪。等々。等々。−−このような深刻極まりないベトナム帰還兵の社会問題は、今回のイラク戦争から帰還する米兵の姿をも暗示している。
[後略]
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