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毎日【イラク国際会議:米が高官派遣、イラン、シリアとも対話へ】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070311k0000m030027000c.html
イラク国際会議:米が高官派遣、イラン、シリアとも対話へ
【ワシントン笠原敏彦】ブッシュ米政権は10日のイラク安定化国際会議に高官を派遣し、イラク問題に議題が限定された多国間協議の場ながら、「テロ支援国家」と敵視してきたイラン、シリアとの対話容認の方向にかじを切った。米国が期待するのは、中東諸国を中心とする参加国が一致してイラク情勢改善で「建設的な役割」を果たすようイラン、シリア両国への圧力を強めることだ。民主党が多数派を握った米議会でイラク政策への支持が先細りする中、米政府には両国と会議で同席することで柔軟性を示し、議会での逆風を弱める狙いもある。
ライス国務長官は先月27日、上院歳出委員会の公聴会で米国の会議参加を発表した際、「イラクの成功には周辺国の前向きな支援が必要だ。これはイラク研究グループの重要な提言の一つだ」と強調した。民主、共和両党の有力者で構成する「イラク研究グループ」は今年1月にイラン、シリアとの対話を提言したが、ブッシュ政権は拒否していた。ライス長官が同グループに言及したのは象徴的で、イラク駐留米軍の撤退を巡る議会との攻防が先鋭化する中で、議会を懐柔したいとの思惑が強くにじんだ。
会議への出席を前にサターフィールド米国務長官上級顧問は8日、「米国だけでなくイラクの安定と平和を求める周辺国の見解を聞くことは、イランとシリアにとって重要だ」と訴えた。参加国が共通のメッセージを送り、両国に姿勢転換を促すことへの期待を示したものだ。
ブッシュ政権はイラン、シリアとの直接対話にも前向きに見えるが、あくまでもイラク問題に限定したものだ。核問題での対話では、米国は「イランがウラン濃縮活動を停止すること」との条件を譲っていない。
米国は、イランとシリアが民兵組織を支援し、武装勢力の越境を黙認してイラク情勢を悪化させていると非難している。ライス長官は7日、米国は空母部隊の湾岸増派や金融制裁の強化でイランに強いメッセージを送っていると指摘し、「米国はより強い立場で(イラン、シリアが参加する)会議に臨む」と、会議で両国に外交圧力を加えられる点を強調した。
毎日新聞 2007年3月10日 18時48分
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