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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu139.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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米国が核の傘で日本を守ってくれるという保障は消滅した。
北朝鮮の核は米国へは抑止力、日本に対しては攻撃力となる
2007年3月8日 木曜日
◆北朝鮮の核保有で劇的に情況が変化 3月8日 極右評論
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で設置が決まった作業部会が開催されている。ニューヨークでは米朝、そしてハノイでは日朝が交渉をおこなった。この作業部会を見ても分かるように、この北朝鮮の核問題というのは、日米VS北朝鮮という図式なのである。
日米が中国やロシア、韓国を交えた6カ国協議の中で進めてきたのは、中国やロシアが北朝鮮に対してそれなりの影響力を行使して欲しいとの思惑からだった。
しかし、中国もロシアも北朝鮮の存在を日米に対する戦略的な牽制の道具くらいにしか考えておらず、そのような影響力を期待したのが間違いであったのである。
今回の6カ国協議で際立つのは、何と言っても北朝鮮の外交的勝利である。先ず悔しいがこれを認めないわけにはいかない。6カ国協議は本来は北朝鮮の核開発を断念させ、それを阻止することに最大の眼目があった。
だが、現実には北朝鮮の核保有宣言と核実験によってそれは吹き飛んでしまった。現在行なわれている交渉の前提は、北朝鮮がその核を放棄するか、どうかである。
ここにきて日米間の足並みが微妙に揃わなくなってきた。その理由は米国の方針転換によるもので、日本側は苦しい選択を迫られている。なぜ、このような結果となってしまったのか?
そのことをマスメディアは書こうとしない。真実を書けば日本国民が衝撃を受け、日本人が戦後抱いてきた平和という幻想が明白な事実として露呈されてしまうからである。
例えマスメディアが書かなくとも、多くの日本人は既に気が付き始めています。米国は北朝鮮が核を保有したという、その現実の前に屈したのです。
北朝鮮は米国の通貨であるドルの偽札を大量につくり、それを世界中にばら撒いていました。米国と北朝鮮は停戦状態であり、表向きはドンパチはありませんが、裏ではこのように熾烈な戦いの中にあったのです。
敵対国の通貨を偽造してそれを大量にばら撒くというやり口は、北朝鮮という国家がいかに無法な犯罪的国家であることを証明していました。だからこそ、米国も必死に経済制裁、金融制裁を実施してきたのです。
米国はご存知のように世界最大の軍事覇権国家です。しかし、現在はイラクに足を取られ、またイランの核開発の脅しによって身動きが取れなくなっています。
その隙を突くかのように北朝鮮は核開発を急テンポで推し進め、ついに核実験まで成功させて、核保有国家への道を歩みだしたのです。我々が今目にしているのは、このような冷徹なまでの現実です。
つまり、何を申し上げたいかといえば、いくら規模の小さな核兵器といえども核戦力を保有したという、その事実が巨大な軍事国家である米国をも屈服させてしまうということなのです。
北朝鮮がこれまで執拗に繰り返し主張してきたことが実は間違いではなかった。北朝鮮は核開発は抑止力という主張を見事に証明して見せたのです。米国の方針転換はそのためであったことは言うまでもありません。
北朝鮮の核戦力が米国に対して抑止力になりますが、日本にとってはどうでしょう。米国が北朝鮮との核戦争を覚悟するなら、今回のような妥協はありえなかった。
もはや、米国が核の傘で日本を守ってくれるという保障は消滅しかけています。北朝鮮の核は米国へは抑止力になり、逆に日本に対しては攻撃力となります。日本はもろに北朝鮮の核戦力の脅威に晒されることになりました。
現在の特亜の情況とは、北朝鮮が核保有国家となり、これまでの戦力的なバランスは崩れ、米国はその北朝鮮との対決を避け、対話による共存を選択し始めたという事実です。
こうなった場合、我が日本の選択肢はどうあるべきなのか?これまで述べてきた前提が日本では重要視されていない。今でも北朝鮮は経済力の乏しい国だとか、貧しい国であるということしか放映されない。
経済力の違いなど現代の戦力には全く関係がない。核兵器が出現する前までは、戦争とは経済力を加えた総力戦であった。だから経済力のない北朝鮮など問題ではなかった。
しかし、我々が今目にしているのは全く違うのです。それはどのような最貧国であっても核兵器を保持することによって、強大な軍事大国に対抗できることを見せ付けたのです。
我々はこの現実を直視して、日本もまた特亜の軍事大国に対する戦略を固めなければなりません。その選択肢はおのずと限られます。日本が自国を守るために何をなすべきなのか。
そのことが今問われています。その自国を如何に守って行くのか。それさえも口に出来ない政治家がなんと多いことか。国会で「北朝鮮の核戦力に対抗し、日本も核武装すべきではないか」そのような質疑を耳にしたいものである。 (後略)
(私のコメント)
6カ国協議でアメリカは北朝鮮を拉致問題が解決しなくともテロ支援国家から外すようです。金融制裁にしてもマカオ当局に任せる事で実質的に制裁は解除されるようだ。このようなアメリカの裏切り行為は懸念されていましたが、このままでは北朝鮮はいつでも核開発を再開できる体制で援助だけを勝ち取るつもりなのだろう。
ベトナムで行なわれている日朝協議も予想されたごとく北朝鮮の会談拒否で前には進みそうもない。問題なのは日本とアメリカとの北朝鮮に対する交渉態度にズレが生じ始めていて、アメリカと北朝鮮はドイツでどのような合意がなされたのだろうか? 日本はその内容を知っているのだろうか?
株式日記でも北朝鮮がアメリカに寝返る可能性について書きましたが、そのような合意がドイツでなされたのだろうか? 北朝鮮は海外駐在員の子供などを引き揚げさせているようですが、北朝鮮国内で何が起きているのだろう? 北朝鮮からの外国への亡命は増え続けていますが、北朝鮮崩壊の前兆なのだろうか?
これ以上は想像するしかありませんが、あらゆる可能性を検討して日本は手を打たなければなりませんが、日本における情報分析力はほとんどないに等しい。北朝鮮がアメリカに寝返る事にしても可能性の一つなのですが、戦国時代の常識からすれば敵を寝返らせるのが一番の上策なのだ。しかし金正日にそれだけの外交的なセンスがあるのだろうか?
アメリカが日本を裏切って北朝鮮に全面譲歩するならば、日本も何らかの手を打つことが必要だ。北朝鮮と日米は敵対的関係があるからMDシステムを導入しようとしていますが、中国が衛星破壊実験で成功した事からも、アメリカの防衛システムは無力化される可能性が出てきた。GPSがなければアメリカのハイテク兵器は役に立たない。だからMDシステムは無駄だから不採用も検討すべきだ。
アメリカとイランも一触即発の状況ですが、イラクの戦況からしてイラン攻撃は墓穴を掘りかねない。イラクのゲリラ達はアメリカのヘリを8機も撃墜している。イランを攻撃するのは簡単だがそれ以上はどうする事もできない。むしろ反撃されてホルムズ海峡が封鎖されればイラクの米軍は袋のねずみになってしまう。
アメリカはイラクに対しても北朝鮮に対しても手詰まり状態になり、最悪の状況で手を引く事になるだろう。肝心のアメリカ本国の経済状況がおかしくなり始めている。最近の世界同時株安はニューヨーク市場においてサーキットブレーカーが働くほどの大暴落となったわけですが、アメリカのバブル崩壊が本格化してくるとイラクや北朝鮮にはかまってはいられない状況となる。
つまりはアメリカが日本を裏切って北朝鮮と妥協してしまうのならば、日本としては金利をどんどん上げていってアメリカから資金を逆流させてしまえばいいかもしれない。株は大暴落して海外の事にはかまっていられなくなり、イラクからも撤退するかもしれない。
金利の引き上げは日銀の専管事項だから日本政府は関係がないからアメリカ政府も文句の言いようがない。しかし何の為に日本はアメリカを経済的に支えているのか説得して、イラクやイランから手を引かせて北朝鮮問題に対して強く出るように説得すべきなのだ。しかし日本の政治家は口が裂けてもそんな事は言えない。
日本が金利を0,25%上げただけでアメリカの株価はショック死寸前まで行ってしまった。アメリカにとって日本は資金の供給源でありドルの基軸通貨体制を支えている重要な同盟国のはずですが、北朝鮮問題に対する裏切り行為や、従軍慰安婦問題で下院で対日非難決議を出すなど、嫌がらせ的な態度が目につく。
しかし日本政府もアメリカ政府もこのような状況を認識しているのだろうか? 先日の世界同時株安は日本が世界を動かしているとも言えることを明らかにしたとも言えるのですが、日本は外交面においてはアメリカにまかせっきりにしているが、アメリカが日本の思い通りに動いてくれないのならば、日本としてはアメリカに引導を渡してもいいのではないかと思う。