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工作員身元漏えい、米副大統領側近に有罪評決
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200703070018.html
2007.03.07
Web posted at: 17:29 JST
- CNN/AP/REUTERS
ワシントン──米中央情報局(CIA)工作員身元漏えい事件の捜査過程における偽証罪や司法妨害罪で訴追されたルイス・リビー前副大統領主席補佐官の裁判で、陪審団は6日、当地の連邦地裁で有罪評決を下した。民主党はあらためてブッシュ政権を批判している。
CNN記者によると、評決言い渡しの際、リビー被告はまばたきし、驚いた様子だったという。被告側弁護団は、「評決に失望したが、米国の裁判制度や陪審員制度を信じている」と述べ、やり直し裁判か控訴を求める姿勢を表明した。また、チェイニー米副大統領は「評決に失望した」との声明文を発表した。
事件を捜査したフィッツジェラルド特別検察官は、陪審団の長時間にわたる評議を評価したうえで「陪審団が合理的に疑う余地なく、被告の罪状を確信した」と述べ、新たな訴追を行わない意向を示した。
リビー被告には最高で禁固25年と罰金100万ドルが科せられる可能性がある。量刑に関する審理は6月5日の予定。CNNの法律専門家は、評決が支持された場合、被告の収監は事実上確定すると指摘した。
リビー被告については、機密漏えい罪での立件は行われなかった。保守派コラムニストのロバート・ノバク氏は、カール・ローブ米大統領次席補佐官と、リチャード・アーミテージ元米国務副長官が情報源だと述べたが、2人は裁判で証言していない。
プレームさんの夫で元駐ガボン大使のジョセフ・ウィルソン氏は、ブッシュ政権がイラク開戦の正当化を狙い、一部情報をわい曲したことを暴露した人物。検察側は、リビー被告が保身を図るため、プレームさんが工作員であることを知った経緯について偽証したと主張するとともに、身元漏えいはウィルソン氏の信用を傷つけることを狙って故意に行われたと指摘した。
ウィルソン氏とプレームさんは、リビー被告とチェイニー副大統領、ローブ補佐官、アーミテージ元副長官を相手取って訴訟を起こしている。ウィルソン氏はテレビ会議で記者団に対し、今回の評決とは無関係に訴訟を継続する意向を表明し、「妻は事件の結果、仕事の道を断たれた。副大統領はわたしの妻に起きたことについて、そしてうそや情報わい曲で正当化された戦争を戦っている米軍に、遺憾の意を表明して欲しい」とコメントした。
被告側弁護団は、リビー被告が国防問題など他の重要事項に追われていたため、記者や政府関係者との具体的な会話内容を忘れ、会話の時期についての記憶もあいまいだったと主張していた。陪審員の1人は「リビー被告が無罪だとは思わないが、被告はスケープゴートにされたような気がする」と同情を示した。