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毎日【サウジアラビア:国王とイラン大統領、宗派抗争防止で合意】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070305k0000m030039000c.html
サウジアラビア:国王とイラン大統領、宗派抗争防止で合意
【カイロ高橋宗男】サウジアラビアのアブドラ国王とイランのアフマディネジャド大統領は3日、サウジの首都リヤドで会談し、イラク周辺諸国に飛び火する恐れのあるイスラム教シーア派とスンニ派の宗派間抗争の拡大防止に取り組むことで合意した。国営サウジ通信が4日に伝えた。
同通信によると、国王と大統領は、現在イスラム国家が直面する最大の脅威が「スンニ派とシーア派の抗争の火に油を注ごうとする企てだ」という点で一致し、こうした企みに対抗するための努力に集中しなければならないと強調した。また両首脳は「イラクの国民融和と全国民の対等な関係の保証が必要」と指摘。アフマディネジャド大統領はさらに、レバノン各派の対立解消を目指すサウジアラビアの努力への支持を表明した。
これらはイラクでのスンニ派の権利擁護と、スンニ派が柱となっている現在のレバノン政権を支持するサウジアラビアの立場を改めて確認する内容だ。イラン側には中東の安定化に向け積極的な役割を果たしうるとのスタンスを強調する狙いがあるとみられる。
AFP通信などによると、アフマディネジャド大統領はイランに帰国後、報道陣に対し、「イスラム世界を分断させようとする敵たちの陰謀について協議した」と述べ、「イランとサウジアラビアは敵たちによる地域の支配とその陰謀に対抗する」と強調した。対米強硬発言で知られる大統領だが、米国の同盟国であるサウジに配慮し、名指しを避けた。
バーレーンの民間シンクタンク「民主フォーラム」のマダン所長は、イランの核問題で米国による軍事行動の可能性が浮上する中、「イランはサウジの仲裁を模索している」と解説する。同所長は「首脳会談はイランが国際的孤立から脱出する入り口になり得る」と説明する一方で、「両国間のみならず、アラブ諸国とイランの間には歴史的に深い不信感が存在する。楽観視すべきではない」とも指摘している。
毎日新聞 2007年3月4日 19時20分
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