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<カダフィ大佐>核放棄後の対応で国際社会に不満
(毎日新聞 - 03月03日 18:10)
【カイロ支局】リビアの最高指導者、カダフィ大佐は2日、同国の「直接民主制」を祝う式典が開かれた南西部サブハで英BBC放送と会見し、「リビアが戦争計画を断念すれば、米英両国は、核の平和利用を支援すると約束した。だが、実際は何もしてくれなかった」と語った。リビアが03年に核を含む大量破壊兵器開発計画を破棄した後の国際社会からの見返りについて、強い不満を表明した発言だ。
カダフィ大佐は、西側諸国がリビアに対し十分な見返りを示せないため、北朝鮮やイランのような国々との交渉能力も失ったと指摘。大佐は「今後のモデルになるはずだった米英両国の約束は実現されず、リビアは失望した」と語った。さらに「核開発計画を放棄したリビアに何の補償もなかったのだから、北朝鮮やイランのような国々は、リビアの例にならうつもりはないと言うだろう」とも述べた。
リビアが03年に核開発の放棄を表明して以降、国連と米国はリビアに対する経済制裁を解除。欧米各国はリビアとの外交関係を修復した。さらに、米国はリビアに対する「テロ支援国」指定も解除した。しかし、大佐は、リビアの原子力発電所建設に対する欧米諸国の協力が進まないことへのいら立ちを示したようだ。