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阿修羅が気になるmsq( ̄∀ ̄)カワイイ
http://www11.ocn.ne.jp/~nbbk/911/albert.html
「爆弾証言」とは「爆笑」
A=スタッブルバインによる「分析?!」
"米陸軍将校が爆弾証言「ペンタゴンには77便は衝突しなかった」"
「将校」って言うのは「少尉」以上の武官。元少将に失礼じゃありませんか。
阿修羅 > 戦争89 > 199.html (2007年2月24日) に、米陸軍将校が爆弾証言「ペンタゴンには77便は衝突しなかった」 と紹介されているビデオ。このコメントには何も解説がありません。それへの反応の、"阿修羅 > 戦争89 > 205.html" も、貴重情報感謝。YOU TUBEの動画。米将軍の証言である。 のみ。
YOU TUBEの動画= (YouTube) "YouTube/ General States Plane Did not Hit Pentagon"
このビデオは、"One Nation Under Siege" というビデオの一部で、元陸軍少将のアルバート=スタッブルバイン(Albert Stubblebine)がペンタゴンの外壁にできた穴が、飛行機のサイズと合わないと語っているもの。ビデオでは、元少将の声に重ねて、少将の映像と、ジェイソン=インガソル氏撮影のペンタゴンの崩壊前の映像を見せています。このシーンから、想像できるのは、おそらく元少将に『ボーイングを捜せ』などのビデオを見せるか、写真を見せて『ボーイングを捜せ』と同じような説明をした後でコメントを得ただろうと言うことです(*)。
* このような可能性は十分あるといえます。"One Nation Under Siege" (2006年) の製作・監督は、ウィリアム=ルイス ( William Lewis)。ウイリアム=ルイスは、デイブ=ヴォンクライスト制作の『ボーイングを捜せ』(2004年)の監督。
"One Nation Under Siege" の信用を貶めるための説明を加えると、ビデオにはゲストとして、"ルースチェンジ" で使われたペンタゴンの目撃者証言の歪曲をしたジム=マーズ 、おなじみ『ボーイングを捜せ』のデイブ=ヴォンクライスト氏も登場するようです。
スタッブルバインがビデオの中で話していることは、以下:
陸軍の経歴のなかで、私は冷戦期において科学的、工学的な情報収集のための陸軍の画像分析の任務についたことがあった。私は写真によってソビエトの軍事施設を測量した。それが仕事だった。
衝突時にできたとされるペンタゴンの穴と、飛行機の大きさを見て、私は言った「その飛行機の大きさはその穴に合わない。では何がペンタゴンに衝突したのか? 何が? それはどこにあるのだ? そしてどこへ行ったのか?」 ("Winter Patriot: U.S. Army General Albert Stubblebine Asks 'What DID Hit The Pentagon?' -- Is He Crazy?" のトランスクリプトによる。)
スタッブルバインは1984年に退役しており元少将という地位ですが、2001年9月に、現場を直接見たり調査したとは説明されていません。少なくとも、YouTube のクリップの範囲では彼の証言に何らかの権威があるという裏づけはありません。ただ、陸軍の元少将が飛行機の大きさと穴の大きさがあわないと言ってるだけなのです。証言に価値を出しているのは、「元画像分析専門」の「元陸軍少将」という点だけです。
しかし、実際には『ボーイングを捜せ』を見せられて迂闊にも納得してしまった人々と変わりないようです。普通のぼんやりしたお爺さんにしか見えません。血圧があがったりしたとしたら、人の悪いことをしたものです。彼が現役時代の能力を今でも維持していたとするならの米軍の情報収集能力も心もとないものだったといえます。冷戦期の感覚から抜けきれなかった米軍の能力ではとてもテロは防げなかったという傍証になるかもしれません(もともとテロに対しては軍隊はそれほど有効ではないとも言えそうですが)。
このエピソードは、すでに、"9/11トリック─「テロ」は起きなかった マック・レイカー" に 写真分析のエキスパートである元陸軍少将アルバート・スタッブルバインは、崩壊前に撮られたペンタゴンの写真を分析し、ペンタゴンの受けたダメージが航空機の激突によって生じるであろうものと一致しないことから、「航空機はその穴にうまく入らない」と結論づけた。 と紹介されています。さすが老舗。写真分析のエキスパートなのかも知れませんが、超心理学、遠隔透視の方にも凝っていたようです("Wikipedia")。
"One Nation Under Siege" は2006年の作品です、"マック・レイカー" のページもそれほど新しいものではない。 ともかくかなり古い話題を取り上げたのです。しかし 米陸軍将校が爆弾証言「ペンタゴンには77便は衝突しなかった」 のコメントに対して、木村愛二さんが「感謝」しています。(さすが木村さんは、年の功、「将軍」と書き改めています、しかも私と違っていちいち指摘しないところは奥ゆかしい。) たしかに、木村さんは、迂闊にも、知らなかった かも知れません。ペンタゴンの破壊の様子の参照先を、チエリ=メイサンによる厳しい検閲を受けたあとの写真資料を元にした"Hunt the Boeing !" に求めているのですから無理もありません。
陰謀説論者の方は古い情報の再利用が好みのようです。それとも不注意なのか?
当サイトで何度も説明している通り、穴はそれなりの大きさのものでした。ビデオクリップは、「凸」の穴の二階部分だけに丸印をつけて強調しています。つまりインチキです。(参考1、参考2)
情報の内容をよく確認せずに紹介しそれに感謝すると言う、阿修羅独特のパターンが分かります。
本来不要なはずの専門家の証言
そして、非常におかしなことは、映像や写真が示していることは「公式発表」とは異なると主張している人が、専門家に写真をみてもらって「言葉」に変換して確認しようとしている点です。陰謀説論者の映像の判断が正しいことの裏づけという意味なのかも知れませんが、目に見える形で説明することと矛盾するように思えます。専門家に頼まなくても、それ以前に素人が見ても明らかにそうだという根拠があるはずです。
たとえば、このビデオクリップに使われている写真では、白い消火剤が付着している部分には柱や壁が残っているはずという手がかりをもとに見るなら、1階部分のかなりの幅と、クリップが指摘している2階の部分では柱と壁がなくなっていることは明らかなのです。これは、陰謀説とは反対の立場からの見方ですが、こういった具体的な判断基準を示すことができるはずです。しかしそれをせずに、専門家の意見を借りているのです。
つまり、誰にも分かる具体的なポイントを示していない。これは、こういうビデオ作品特有の説明方法だろうと思います。これに比べ、同じインチキでも『ボーイングを捜せ』のこの写真の扱いは要領がよかったと思います。特定の専門家の言葉を借りず、見た人が自分の目で確認したという気持ちにさせる点で。また責任は製作者だけが負うのですから、老人を引っ張り出して恥をかかせるよりは罪は軽かったといえます。
(2007/03/03)