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(回答先: 「アッラーの花嫁たち」ユリヤ・ユージック(WAVE出版) 投稿者 妹之山商店街 日時 2007 年 3 月 02 日 06:29:49)
Putin appoints new Chechen leader
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6367099.stm
Kadyrov becomes Chechen leader (ビデオ映像 2分33秒)
http://news.bbc.co.uk/player/nol/newsid_6410000/newsid_6412000/6412007.stm?bw=nb&mp=rm
「ここはチェチェン共和国の南部です。
数少ない外国人記者としてこの地に入りました。
山岳地帯のあちこちにロシア軍が駐留しています。
通りにはロシア軍の装甲車が並んでいます。
更に上空から攻撃ヘリによる攻撃が続いています。
このベネドの街ですけれども、
チェチェン紛争の間にすっかり破壊されてしまいました。
ゲリラによって占拠されていたからです。
ロシアがここを奪回した後、復興作業が進められています。
チェチェン共和国政府は、この地域が中央政府の支配下に
あることを示そうと私達外国人記者を連れて来たようです。
しかしここでも平和は極めて不安定で、脆弱なことが分かります。
通りにはあちこちに重武装した兵士がいます。
(KHAMIYETTA ZADULKHANOVA:Mother of kidnap victim)
『三年前、私の息子は仕事に行く途中で行方が分からなくなりました。
しかしそのまま拉致され、行方が分からなくなっています。
どこにいるのか、生きているのか、死んでいるのかさえ分かりません』
数時間後、私達は、北に向かって移動を始めました。
グローズヌイでは各地で破壊された建物の復興が続けられています。
どこもかしこもロシア政府の支援を受けている
カディロフ新大統領の巨大なポスターが掲げられています。
しかしロシアの大規模な支援の下、
人権侵害が行われていると非難されています。
グローズヌイ中央のこの建物の前には多くの女性が集まり、
息子が行方不明になっていることを訴えています。
この女性は、息子がパスポートを申請に行ったまま
失踪してしまったと語ります。
人権団体は、数千人のチェチェン人男性が失踪し、
拘束され、拷問を受けているとしています。
(ZARGAN MAKHADZHIEVA:Human rights activist)
『ヨーロッパ裁判所でもチェチェン共和国での人権侵害が問題になっています。
ロシア政府が組織的に人権侵害及び拷問を行っています。
多くの人達が拷問され、運が悪ければ射殺されているのです』
現在ロシア軍が武装してこの都市をコントロールしていますが、
和平は極めて脆弱なものです。
チェチェン共和国では戦争に終わりは見えないようです」
モスクワの特派員に聞きます。
<ヨーロッパ評議会はこれを非難することによって
何を期待しているのでしょうか>
(RUPERT WINGFIELD-HAYES:Moscow)
「ロシア政府がチェチェン共和国で行っていることに対して、
警告を発している訳です。
カディロフ大統領が任命されました。
ロシアの支配をここで広げようとしている訳です。
チェチェンに対し、巨大な支援を行っています。
チェチェン共和国をロシアの考える通りに
支配したいという意思の表れです」
<ロシアの中で何が行われても他国は余り意に介していないようですね>
「ロシアではチェチェンの問題を解決することが何よりも重視されています。
その為、復興に巨額の資金が投じられています。
しかしロシアの外の国では、チェチェンの惨状は殆ど忘れられています」
<今回、ヨーロッパ評議会が非難の報告書を出したことによって
ロシアの対応が変わるということはあるんでしょうか>
「2001年、対テロ戦争が始まって以来、世界の構造が大きく変わっています。
ロシアがチェチェンで行っていることは、
アメリカが対テロ戦争で行っていることと同じだと言われている訳です」
<貴方はチェチェン共和国の状況を実際に御覧になっている訳ですけれども、
ヨーロッパ評議会の非難は、それを十分に表現しているでしょうか>
(TANYA LOKSHINA:DEMOS human rights centre)
「ロシア政府は、チェチェン共和国で
今も人々の拘束、拷問などを行っています。
それは変わりありません」
<ロシア世論は、チェチェン共和国のテロに対する政策として
これに賛同しているのではないでしょうか>
「ロシアには独立したメディアというものが存在しません。
チェチェンの惨状は全く伝えられていないんです。
つまりチェチェンの状況はもはや正常化していると
多くの人達が信じているんです」
<国際社会はチェチェンの状況に関心を抱いていると言えるでしょうか。
テロとの戦いで同じような手法が各地で採られていますよね>
「チェチェンの人権侵害というのは、
国際社会の中でも十分な対応がとられているとは言えません。
カディロフ氏が新たな大統領に指名されました。
チェチェン共和国でやりたい放題をやる
巨大な権限を与えられているんです。
このような暴君に対しては国際社会はもっと影響力を行使すべきです。
このような人権侵害が行われないよう国際社会は介入すべきです。
しかしこれまで十分な対応をとっていない国際社会には落胆せざるをえません」
<プーチン大統領自身、何らかの対策をとりたいと考えている訳ですよね>
「カディロフ大統領を指名したことは、
ロシアの制度にとっても大きな衝撃です。
というのは、人々の選挙ではなく、
大統領の一方的な権限によって自治共和国の大統領を選ぶという
極めて非民主的な手法がとられているからです。
ロシアの選挙による民主主義は極めて危機的な状況に立たされています。
チェチェン共和国の人権侵害を停止する為には、プーチン大統領が、
自らの意思を人々に押しつけるのではなく、人々の自由意志に従うべきです。
そうしなければ今後も難しい状況が続くでしょう」
カディロフ大統領代行指名、多数が歓迎
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20070220/1171958784
国際チェチェンデー集会: 「相次ぐ暗殺事件とチェチェンの今」
http://chechennews.org/chn/0706.htm
Chechens remember deportation (ビデオ映像 1分27秒)
http://news.bbc.co.uk/player/nol/newsid_6380000/newsid_6388800/6388805.stm?bw=nb&mp=rm
亡命中のチェチェン出身者達が
1944年にスターリンによって行われた住民強制移送の犠牲者を追悼します。
ジェノサイドとみなされている行為です。
この世界チェチェン・デイは、今でもチェチェンの人々が自らの権利や
文化的アイデンティティを求めて戦っていることを示すという声もあります。
「長年のチェチェンでの戦いによって
その首都グローズヌイは殆どの建物が破壊されています。
1991年には住民は百万人と言われましたが、
その半数が逃れたり、亡くなったと言われています。
1944年2月、第二次世界大戦中、
40万人の人々がカザフスタンやキルギスタンなどに強制移送されました。
これはスターリンによるものでした。
当時スターリンはナチスに協力しているとみられた
少数民族の多くを強制移送しました。
その移送された内の半数は亡くなったとみられています。
この一年、チェチェンの抵抗勢力には大きな打撃がありました。
トラック爆弾によって指導者とみられるバサーエフ氏も死亡しました。
2004年のベスラン学校占拠に関係したとみられる犯人でした。
現在チェチェンは、ロシアの支援を受ける
ラムザン・カディロフ氏が指導者となっています。
非常に武装の整った軍を使って、制圧しています。
グローズヌイの通りはより平和になっているかに見えます。
しかし1944年の歴史の残響は今でもまだ響いています」