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少し前のものですが、中尉が家族の強い絆に支えられている事がよくわかるので紹介します。
http://blogst.jp/momo-journal/archive/89
以下は、ワタダ中尉のお母様、キャロライン・ホー・ワタダさんから支援者へのメッセージです。
ワタダ中尉の母からのメッセージ
私は、フォートルイス基地に勤務するエレン・ワタダ中尉の母です。彼は、きょうイラクへ派兵されるストライカー旅団に所属しています。自分の部下たちへの揺るぎない信義と民主主義への信念にもかかわらず、彼は部下たちと行動をともにしないことを決意しました。この決意は、慎重な考慮を重ね、かつ軍規に関する、軍および政府の内部と外部の専門家への相談や調査を経て到達したものです。
調査結果を検討し、民主主義の名をかたって大量殺戮が行われていることについて、もはや沈黙を続けることはできないという結論に、彼は到達しました。先制攻撃の理屈をつけるために、嘘やごまかしを続けている政府の言いなりになることは、これ以上できないと考えるにいたったのです。
アメリカ合衆国憲法に忠誠を誓った軍人として、彼は侵略戦争に無批判に参加することを拒否しました。それは、国家としての私たちの基盤を危うくし、国際法に違反する非合法の戦争です。
将校としての宣誓には、不法な命令への不服従の義務が潜在的に含まれています。不法命令を実行すれば、彼自身が犯罪の共犯者となります。まして、自分の部下を侵略戦争に駆り立てるならば、その罪は何千倍にもなってしまいます。彼の良心がそれを許さないでしょう。
彼は、この戦争に反対して立ち上がることによってこそ、部下たちに対して、最大限のことをできると信じています。その行為によって、たとえ軍隊の中でも正しいと信じることを自分の意志で選択することをあきらめないこと、また正しいことの選択は、人や組織に対する忠誠に勝ることを示しました。
一人の母親として、私の何よりの関心事は、息子の安全と、将来にはもっと高い目標がある、という認識です。私の息子は、もはや曲がり角で迷って立ち止まっているのではありません。彼はすでに、「より少ない人が歩む道」に一歩踏み出しました。この先何があろうとも、彼はその道をそれることはないでしょう。
来る6月27日、エレン・ワタダ中尉支援全米アクションに。ぜひ参加してくださるよう、お願いします。この日、全米各地で、平和的デモや、祈祷の集い、キャンドルサービス、パレード、ビラの配布、募兵事務所を訪問し、応募に訪れる若者たちへのカウンセリングなどさまざまな行動が起こされます。詳細は、地元のグループに尋ねてください。
最新情報は、以下のサイトでチェックしてください。
www.couragetoresist.org
心からお礼申し上げます。
キャロライン・ホー(エレンの母)
ももちゃん新聞外信部・訳
[新世紀人コメント]
米国の現役将校達の中で、何故日系三世の彼だけが命令を拒否したのであろうか?
この事に意外な印象を受けた。
彼自身が部下として率いらなければならない兵士達の境遇が彼自身に重なる事により、不正義な戦争に部下達を参加させる事は出来ない、また自分自身もそれは出来ないと考えたのではないだろうか。
士官学校出身のエリート意識を持った米軍将校とは異なった人物なのであろう。
そうであるがゆえに、部下達に自らを重ね合わせる事が出来たのではないだろうか。
大変に責任感の強い人物である。
数日前になるが、今年の2月26日は暖かかったので2・26事件の事を思い出させるのに困難な気候であった。私は勿論、2・26の事を考えてはいたのであったが。
彼の心情には2・26の将校達に共通するものがある。
ただ彼と2・26将校達との行いには法的に大きな違いがある。
彼は順法の上で、戦闘に替わるところの愛国的行動を取っている。
2・26の将校達はその思いは真剣であったが、残念な事に「統帥権」を犯しての行いに訴えてしまった。独断で軍を動かす事は反乱であり、反乱による軍事行動を重ねた軍閥は消滅に至った訳である。
少し横道に逸れたが、ワタダ中尉を見ていると、完全に米国人であるのだが日本の青年を見ている思いがするのである。やはり血縁なのであろうか。
それに、彼の米国民としての責任感の強い行いは、武士道精神を遺伝的に受け継いでいる事によるのではないかとさえ思えてくるのである。それ故に彼一人が現役将校としてイラク戦争に命令拒否を行えたのではないのか?
「義に殉ずる想い」による行いに私には見えるのだ。
お母様の名を見ると中国系の人ではないかと思うのだが?
そのせいか、ワタダ中尉にはチャイニーズの風貌に似たところがある。
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