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辛口時評070227
南京事件「草野球の酔っぱらい観客の場外乱闘」の幕を引け!
本多勝一が朝日新聞の連載「中国の旅」で「百人斬り競争」などという不可能なヨタ話を書いて以来の「南京大虐殺」論争なるものは、「草野球の酔っぱらい観客の場外乱闘」である。お粗末だから、揚げ足取りが容易になる。
歴史的な事実を正確に押さえないと、この種の「場外乱闘」の幕を引くことはできない。
きたる3月30日、ワールドフォーラムの3月例会では、以下のごとく、盧溝橋事件の歴史検証を行う。
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http://www.worldforum.jp/information/2007/02.html
ワールドフォーラム 3月例会
盧溝橋事件勃発の真相 −日中戦争の歴史の真相−
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講師は、以下の記事の筆者、茂木弘道である。
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月刊『WiLL』2007年3月号
■茂木弘道
南京“大虐殺”反日映画に反撃を!
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この記事で、茂木弘道は、盧溝橋事件を中国共産党の謀略として論ずると同時に、南京事件を全面的に否定し、中国の「ブラック・プロパガンダ」だと批判している。
当然、南京事件も議論の対象となるが、最低限、みすず書房が1982.2.26.に初版を発行した『続・現代史資料6:軍事警察』の中の「第十軍(柳川兵団)法務部陣中日誌」を、歴史的な事実に関する必須の資料として、押さえるべきである。
この「法務部陣中日誌」の存在は、ある程度の研究者なら知っている。いわゆる「南京事件」を論ずる上で、もっとも貴重な軍当局側資料である。資料解説にも「稀有」と記されている。ここでは詳しく論ずるのは避けるが、普通の軍人ではなくて、司法資格を有する法務将校が残した公式の報告書なのである。ところが、私が身近に見聞きする「南京事件」問題の議論では、これが、まるで登場しない。多分、ほとんどの論者が「読んでいない」だけでなく、その存在も知らないのである。
資料説明の部分には元憲兵中佐の証言も要約、並記されている。元憲兵中佐によれば、「僅かに現行犯で目に余る者を取押さえる程度」だったのだが、法務将校が記した「法務部陣中日誌」の方の最後の部分に収録された「既決一覧表」には、104件、そのほとんどが、殺人、強姦で、強姦を含む犯罪の件数は23、猥褻1、強制猥褻1となっている。
上記の元憲兵中佐は、この状態を「皇軍が聞いてあきれる状態」「遺憾」と記している。
「百人斬り競争」や、三十万人の大虐殺説は、茂木弘道らの「ブラック・プロパガンダ」批判の絶好の材料となり、揚げ足取りの「全面否定」を容易にしている。
先頃の盧溝橋事件七〇周年のNHKスペシャルでも、南京での「便衣」(軍服を着替えた兵士)の殺害を認める証言があった。基本的に、日本軍が中国の都市に攻め込んだ戦争に関して、いかにも、いささかの戦争犯罪も犯さなかったかのような議論は、いい加減に幕を引いてほしい。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/
憎まれ愚痴