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http://teanotwar.seesaa.net/article/34547408.html から転載。
2007年02月24日
イラク・ジャーナリスト組合に対する「非道な」武装侵入捜査
「我々はイラクを解放したのだ」(ジョージ・ブッシュ)。その「解放」イラクで占領米軍がジャーナリストに加える不法な攻撃について。
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イラク・ジャーナリスト組合に対する「非道な」武装侵入捜査
国際ジャーナリスト連盟声明
Electronic Iraq 原文
2007年2月22日
イラク・ジャーナリスト組合に対する「非道な」武装侵入捜査
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は本日、イラク・ジャーナリスト組合のバクダード事務所に対して武装侵入捜査を加えた米軍兵士たちの行為を「非道かつ許しがたい」ものと非難する声明を発表した。
アメリカ合衆国軍兵士たちは、昨夜、同組合----IFJの世界的組合ネットワークのメンバーである----の事務所に侵入して破壊行為を行い、事務所をめちゃくちゃにした。兵士たちは家具を破壊し、事務所からものを略奪し、公務員である警備員たちを拘束し、殺されたジャーナリストの家族に送られる予定のコンピュータ10台と小規模発電器15台を押収した。
「ジャーナリストの権利に対する恐るべき侵害です」とIFJ書記長のエイダン・ホワイトは語る。「この3年間に、イラクでは、120人以上のイラク人ジャーナリストが殺されています。その多くが組合のメンバーです。そして今、ジャーナリストたちの組合事務所が、何の理由もなく、米軍による脅迫行為の標的として狙われたのです」。
IFJは、この事件は理解しがたいと述べている。というのも、そのちょうど2日前、イラクのジャーナリスト組合は、イラク政府から公式の認可を受けているからである。認可を受けたために、組合はこれまで止められていた銀行口座を使えるようになり、新たなコンピュータと衛星通信機器を購入したばかりだった。
「ジャーナリスト組合が、専門家の独立組織としてその仕事を公式に認められたまさにそのときに、アメリカ合衆国軍は野蛮な攻撃を何の理由もなく加えたのです」とホワイトは言う。
IFJはまた、米軍がコンピュータと会員の記録を持ち去ったため、米軍兵士たちは、ジャーナリスト組合の会員全員を標的にできることになったと語る。「米国の政策と行為を賞賛しないメディアで働く人は誰もが今や危険にさらされることになります」とホワイトは言う。
イラク・ジャーナリスト組合は、持ち去られた機材をすぐさま返還するよう、また、誰がこの侵入捜査を承認したのか全面的に調査するよう求めており、IFJもその呼びかけを支持している。
「イラク・ジャーナリスト組合は、イラク侵略が引き起こした国内の騒乱状態の中で、公正と民主主義を求める組織の一つです」とホワイトは語る。「組合が、援助の必要なジャーナリストに人道的援助を提供しようと専心しているときに攻撃されるのは、信じがたい非道なことです」。
昨年、IFJはイラク・ジャーナリスト組合およびイラクのクルディスタンにおける提携組合とともに、ジャーナリストの安全を強化するため、緊密な協力関係を維持してきた。
6月15日の「イラク全国報道の日」には大規模なアピールが出され、その中で、メディア関係者殺害----アメリカ合衆国軍兵士に殺された記者たちもいる----の犯人が処罰されていない危機的状態に注意を促した。
「イラクの安定と民主主義を求めてパートナーを探さなくてはならないときに、アメリカ合衆国は、ジャーナリストに対して無神経なふるまいに出ることで、平和を望む人々を裏切っているのです」とホワイトは言う。
「私たちは、イラクの同僚とともに抗議を行い、この不法行為の責任者が処罰されるべく、あらゆることをします」と彼は述べる。
IFJは、世界100カ国以上の50万人以上のジャーナリストを擁している。
投稿者:益岡