★阿修羅♪ > 戦争88 > 933.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070217&j=0026&k=200702166329
イラクへの武器供与問題 イラン包囲網が米で強まる 2007/02/17 09:37
【カイロ16日鄭真】米国がイラン包囲網を強めている。今年に入り「イラクの武装勢力に武器を供与している」と米側のイラン批判が続出。在イラクのイラン領事館関係者の拘束など実力行使にも及んでいる。核開発などで強硬姿勢を崩さないイランに対する対抗措置とみられるが、イラン軍事攻撃への準備との見方も広がっており、イランや他の中東諸国の反発、不安を招いている。
イラン包囲網強化はブッシュ大統領が米軍増派などからなるイラク新戦略を発表した一月十日以降に加速した。翌十一日、駐留米軍がイラク北部アルビルのイラン領事館を捜索し、イラン人五人を「イランの革命防衛隊に関係している」として拘束。駐留米軍は十一日、「イランで製造され、イラクに持ち込まれた」とする高性能爆弾の破片などを記者団に公開し、これらイラン製爆弾で米兵など百七十人が死亡したと明かした。
発表内容の信ぴょう性には疑問もある。十一日の公開では記者団に破片の撮影を認めなかった。米軍は「イラン政府の上層部が武器供与にかかわっている」と述べたが、ブッシュ大統領は十四日の記者会見で「イラン指導者が関与しているかはわからない」とトーンダウンした。
また米軍はペルシャ湾に二隻の空母を配備。中東では、大量破壊兵器の存在を理由に開戦に踏み切ったイラク戦争と同様、米国はイランにも戦争の口実をつくって攻撃するのではとの観測も浮上している。
中東政治に詳しいカイロアメリカン大学のワリード・カジーハ教授は「イラク情勢で手が回らないものの、イランの中東での影響力をそぐため、武力行使も検討しているのは確か」と懸念する。
一方、イランは武器供与を一貫して否定。イラン国営通信によると、同国のザリフ国連大使が十四日、米ニューヨークのテレビインタビューで米国のイラン批判について「イラクで犯した自らのミスを隠すためのでっちあげだ」と反論した。
イラン核開発の責任者のラリジャニ最高安全保障委員会事務局長は十四日、急きょサウジアラビアを訪問。孤立打開に向け中東諸国との連携を模索しているとみられる。