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毎日【イラク駐留:「06年末に5千人」米政権の見通し甘さ露呈】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070216k0000m030145000c.html
イラク駐留:「06年末に5千人」米政権の見通し甘さ露呈
【ワシントン及川正也】ブッシュ米政権がイラク戦争開戦前の02年8月、米軍のイラク駐留計画で、開戦から45カ月後には駐留規模をわずか5000人まで削減できると想定していたことが14日、明らかになった。米ジョージ・ワシントン大学の調査機関ナショナル・セキュリティー・アーカイブが入手した米軍の説明資料から判明した。03年3月に始まったイラク戦争は、この想定通りだと06年12月には兵力が5000人に減少していたはずだが、実際には現在も13万人規模の米軍がイラクに駐留している。
説明資料は02年8月15日付で、米中東軍のフランクス司令官(当時)が、ブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官(同)らに説明するために作成したもの。開戦後の状況を「安定化」「復興」「移行」の3段階に分け、安定化に入る前の戦闘期間には米軍27万人を投入するとしていた。
2〜3カ月の安定化の期間を経て兵力を16万5000人に縮小し、さらに18〜24カ月の復興期を経て2万5000人にまで削減。この後、イラクへの治安権限移行期として12〜18カ月を経た後は約5000人だけが駐留する、との計画になっていた。
05年夏以降、06年中には大幅な撤退が可能になると米軍が予測していたのは、この事前の想定が根拠になったとみられる。しかし実際には、06年2月以降の宗派間抗争の激化でイラク情勢は混迷。ブッシュ政権は今年1月、2万人超の増派計画を発表し、事前の想定が大きな見込み違いだったことを露呈させた。
同アーカイブのトーマス・ブラントン事務局長は「あまりにも非現実的な想定が、事前の戦争計画には含まれていた」と指摘している。
毎日新聞 2007年2月16日 3時00分
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