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□[クラスター爆弾]米軍が高い不発弾率認識 イラク戦争 [毎日新聞]
http://news.livedoor.com/article/detail/3029608/
[クラスター爆弾]米軍が高い不発弾率認識 イラク戦争
【ワシントン大治朋子】03年のイラク戦争で米軍が、不発弾となる危険性が極めて高いクラスター爆弾を、その危険性を強く認識しながら使用していたことが、毎日新聞が入手した米国防総省の文書などでわかった。イラクで使われた1万発を超えるクラスター爆弾の少なくとも2500発以上が、米軍内部で改善や使用削減の必要性が繰り返し指摘された危険な爆弾だった。また、こうした爆弾の07年時の保有量は450万発(子爆弾6億個)以上にのぼると推測されることも判明。大量の在庫を抱える米軍が今後も使用する可能性が懸念されている。
クラスター爆弾は、子爆弾が広範囲に飛び散って無差別に人を殺傷することに加え、不発のまま残された子爆弾が衝撃で爆発し、多くの2次被害を生んでいる。
毎日新聞が入手した米陸軍第3歩兵師団の会議資料(03年)によると、同師団はクラスター爆弾を1014発使用。また米空軍の調査(同)を分析すると、クラスター爆弾などを約1500発使用したこともわかった。これら計約2500発について国防総省が04年に米議会に提出した報告書をもとに調べた結果、いずれも子爆弾の不発率が4〜16%と極めて高いことが判明。これだけでもイラクに不発弾4万〜12万個が残された計算になる。
こうした不発率の高い爆弾は湾岸戦争(91年)で数万発使われ、不発弾で米兵80人が死傷。米陸軍の内部文書(96年)や国防総省が議会に提出した報告書(00年)は、クラスター爆弾の攻撃能力を高く評価する一方で、その危険性や改善の必要性を繰り返し強調。「不発弾となる最も大きな危険を引き起こす兵器の使用は徐々に停止しつつある」などと使用削減の方向性を示していた。
米軍が一部米紙に明かしたところでは、イラク戦争で計1万782発のクラスター爆弾が使われた。また民間団体「イラク・ボディー・カウント」によると、イラクで03年3月から05年3月までに不発弾で死亡した市民は389人で「大半はクラスター爆弾が原因」だという。
米国防総省の話 クラスター爆弾は合法的な兵器で重要な軍事的効果をもたらす。軍事作戦の際には市民への被害を回避すべく慎重を期している。米国はすべての爆発性戦争残存物(不発弾など)の削減に引き続き努める。
クラスター爆弾 数個から数千個の子爆弾を親容器に詰め込んだもので、爆撃機から投下または地上から発射する。着弾の角度などで不発に終わることも多い。イラク戦争のほかベトナム戦争やレバノンなどで多用された。
2007年02月15日03時11分