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オバマ氏を豪首相が批判 イラク問題で
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200702120007.html
2007.02.12
Web posted at: 14:22 JST
- CNN
キャンベラ──オーストラリアのハワード首相は11日、10日に米大統領選出馬を宣言したバラク・オバマ米上院議員(民主党、イリノイ)がイラク戦争に反対の立場を取っている点を批判し、仮にオバマ氏が当選した場合はテロリストが勢いづく、とコメントした。
イラク戦争でブッシュ米大統領を支持してきたハワード首相は、地元テレビ局ナイン・ネットワークの番組「サンデー」で、オバマ氏が掲げているイラク駐留米軍の撤退目標2008年3月に言及しながら「もしわたしがイラクのアルカイダ勢力の指導者なら、(カレンダーの)08年3月に印をつけ、オバマ氏と民主党の勝利をできる限り祈るだろう」と語った。
オバマ氏は遊説先の米アイオワ州で記者団に対し、ブッシュ米大統領の盟友が「(大統領戦出馬)宣言の翌日にわたしを叩き始めた」としたうえで、「わたしはほめ言葉だと思っている」と述べた。同氏はまた、ハワード首相が「イラクで良き戦争を戦おうと心がはやっているなら、オーストラリア兵を2万人増派する必要がある。そうしなければ(ハワード首相の発言は)空疎なことばの羅列に過ぎない」と語り、批判に反論した。
オバマ氏はさらに、大統領選でテロリストが活発化するとのハワード首相の主張を一蹴(いっしゅう)。イラク駐留米軍による作戦の結果、テロの脅威が高まっていることをブッシュ米政権の情報機関さえも指摘している、と述べた。
米政府高官はCNNの取材に対し、「ハワード首相は、イラク撤退期限の設定が敵やイラク国民に誤ったシグナルを送ることを理解している」と、ハワード首相を支持する姿勢を表明した。
ハワード首相は来年再選を目指しているが、ブッシュ大統領と同様、イラク戦争をめぐってオーストラリア国民の間で批判が高まっている。オーストラリア軍はイラク国内および周辺に1000人余りが駐留しており、多くは非戦闘員。