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82歳の父親が60歳の息子に対するメディアの辛らつな批判に耐えかねて反論を加えた。この父親とは、第41代の米大統領を務めたブッシュ氏。同氏は、ホワイトハウスで行われた最近の式典で、息子ブッシュ氏へのメディア批判について言及。「息子に対し、個人的な憎悪などに根ざした批判がある」と述べ、これは、ジャーナリズムの一線を越えていると逆批判した。
米メディアによると、父親ブッシュ氏は1月26日、ホワイトハウスで開かれたジャーナリストへの奨学金付与式典であいさつした。この中で、ジャーナリズムは辛口の批評を行うものだが、これが個人的な嫌悪に基づく批判になれば問題だと指摘。
その上で、息子ブッシュ氏への容赦(ようしゃ)のない批判があまりにもひどいと嘆き、テレビの画面に向かって言い返すこともあると告白した。
ブッシュ大統領の支持率は、米『ニューズウィーク』誌による最新の世論調査では、30%と低迷している。大統領は出口の見えないイラク戦争で、新たに2万1500人の増派を決めたが、駐留米軍撤退に傾く国民から反発を買っているのが実情だ。
ブッシュ大統領と父親は、外交政策についてはまったく異なった動きをしている。軍事行動を辞さず大胆な行動を取るブッシュ大統領に比べ、父親は、第1次湾岸戦争に見られたように、米軍のバグダッド侵攻を見送るなど、慎重な姿勢を見せた。
ブッシュ大統領には、父親を越えたいとの願望があるとされるが、父親ブッシュ氏が、息子の行動をかなり心配して見守っているといわれる。ブッシュ大統領は、父親に近いグループが提案したイラク新戦略案を、現実と離れているとして事実上無視したが、これも見ようによっては父親への反発とも映る。
ブッシュ大統領が今迫られているのは、指導力と信頼の回復だが、これに影をもたらす格好になっているのがチェイニー副大統領の存在だ。
史上最強の副大統領といわれるが、カーター大統領(民主党)の下で、副大統領を務めたウォルター・モンデール氏は最近、チェイニー氏批判を展開した。その中で、モンデール氏は、チェイニー氏が国家安全保障をめぐり「愚かしい忠告」をブッシュ大統領に行ってきたことを批判。「カーター大統領の下でそのようなことをしたら、わたしは放逐されていただろう」と述べた。
(2007年2月9日 08:20)