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□エルサレム聖地の工事が政治問題化=アラブやイスラム指導者が反発 [AFP=時事]
http://news.www.infoseek.co.jp/afp/world/story/20070207afpAFP010910/
エルサレム聖地の工事が政治問題化=アラブやイスラム指導者が反発 (AFP=時事)
【エルサレム7日】ユダヤ、イスラム両教の聖地「ハラム・アッシャリフ」(ユダヤ側呼称「神殿の丘」)付近でイスラエル当局が最近始めた架橋工事をめぐり、イスラム教やアラブ諸国の指導者がイスラム教聖地アルアクサ・モスクの地盤を脅かすして、工事を阻止するために現場に向かうようパレスチナ人に呼び掛けた。≪写真は、イスラム教の預言者ムハンマドが昇天したとされる岩のドーム≫
イスラム教聖地を管理するワクフ(イスラム教宗教協議会)は、イスラエル考古学庁が警察の警備下で始めた工事について、イスラム教第3の聖地であるアルアクサ・モスクのある区域の地盤に影響を及ぼす可能性があると懸念を表明した。
AFP通信記者は、旧市街にある入り口の1つである糞門近くで小型ブルドーザーが地面を掘削しているのを確認した。
ワクフは、アルアクサ・モスクにつながる2つの地下室が工事現場の下に位置しており、工事はモスクの地盤に影響を与える可能性があると警告。一方、イスラエル考古学庁は、2004年に起きた地震と風雪被害を受け、来訪者の利便性と安全確保のための工事であると説明している。
パレスチナ最高位のイスラム聖職者タイシール・タミミ師は6日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに出演し、「占領国のブルドーザーが糞門からモスクに通じる歴史的な通路を破壊しに向かった」と述べ、イスラエルによる工事開始を非難した。
[ 2007年2月7日21時24分 ]
▽関連記事
□アルアクサ寺院への接近を制限 イスラエル治安軍が厳重警戒 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3015068/
アルアクサ寺院への接近を制限 イスラエル治安軍が厳重警戒
【アルジャジーラ特約4日】イスラエルが占領している東エルサレムにあるイスラム教の聖地、アルアクサ・モスク(イスラム教の礼拝所)への訪問が厳しく制限されている。
イスラエル警察・軍部隊は4日、アルアクサ寺院に通じる道にバリケードを築いた上で、検問所を設置、礼拝にやって来るパレスチナ人たちの通行を厳しく制限し始めた。
同寺院への礼拝を認められるのは年齢45歳以上で、同寺院周辺に居住しているパレスチナ人男女だけに限られている。
イスラエル政府はこのほど、アルアクサ寺院に通じる門、アルマグハリバ門近くの丘を平地にするとの決定を発表、その作業開始期日を通告した。この作業はユダヤ人入植者向けの道路を建設するのが目的とされる。
これに対しパレスチナ人のタイシル・タミミ判事がこのほど、イスラエル政府の道路建設に反対するため、パレスチナ人イスラム教徒たちに4日、アルアクサ寺院敷地内に集まり、同政府に抗議するよう呼び掛けた。
タミミ判事は、「聖地アルアクサ寺院の西側の門を壊すのは許されない。パレスチナ人はこのイスラエル側の暴挙を阻止せねばならない」と怒りをぶつけている。
さらにタミミ判事は、「イスラエル政府は今、同寺院地下で広範な発掘作業を行い、岩のドームの面前にユダヤ教会堂(シナゴーグ)の建設を進めている。同寺院に危機が及び崩壊する危険性がある」と非難している。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争後に東エルサレムを占領、聖地を含む地域を併合した。
しかし、同占領、併合は国際法では認められていない。アルアクサ寺院と岩のドームは、ユダヤ教の聖地とされる西側門の上部に建てられている。
アルアクサ寺院はイスラム教の第3の聖なる寺院とされる。
同地域はイスラム教徒はアルハラム・アルシャリフと呼び、一方、ユダヤ教徒は山上寺院と呼んでいる。
タミミ判事の抗議の呼び掛けはイスラム教のアラブ諸国およびイスラム諸国会議機構(OIC)、エルサレム委員会、さらにアラブ連盟に対しても行われたが、今のところ何の反応も出ていない。
タミミ判事は、「残念ながら、どこからも呼び掛けに呼応する動きはない。まるでエルサレム、アルアクサ寺院そしてパレスチナが問題になっていないようだ」と語る。
一方、パレスチナ自治政府の政治勢力、ハマスの指導者ハレド・メシャール氏は4日、亡命先のシリアで、「イスラエル側は聖地、アルアクサ寺院への破壊行為がもたらす結果を知るだろう。イスラエルは火遊びをしている」と非難した。
さらにメシャール氏は「シャロン(前イスラエル首相)が2000年にアルアクサ寺院を冒とくし、住民蜂起が起きたように、アルアクサ寺院への冒とくは新たに火種をもたらす」と述べた。
最後にメシャール氏は「イスラエルは過去の教訓に学ばねばならない。われわれは今、危険な行為に直面している」と警戒を強めている。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2007年02月06日00時01分